「知彼知己者」
ジェイ教育セミナー手柄駅東校 中川
今から2500年ほど前の書物に『孫子』という兵法書があり、その中に「知彼知己者、百戰不殆。」という言葉があります。日本語にすると「彼(敵)を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」となり、意味は、「敵情(敵の様子)を知り、また自国の実情もよく知っていれば、何度戦っても負けることがない」となります。
学習することに置き換えると、「課題を知り、自分を分かったうえで取り組めば失敗はない」といった解釈になるでしょう。
さて、5月10日(日)は、ジェイオリジナル公開テストでしたが、結果はいかがでしたでしょうか。どのように課題を知り、己を知るのかのヒントを以下に示します。
① 公開テストの前にしておくこと
[小中生の課題]
公開テストの範囲表を見て出題範囲を確認し、同単元の授業ノートを見直すようにしましょう。特に色ペンで書かれている箇所や、ポイントとなる箇所は要チェックです。
一旦、授業ノートを復習した後は、テキストの問題を解き直しします。この時、以前に間違えたところや勘で解いた問題、偶然正解した問題を中心にやり直しをしましょう。
さらに、自分がよくするミスを洗い出します。公開テスト中の見直しをする際、観点の一つになります。
② 公開テスト中にすること
落ち着いて一問一問確実に問題を解いていくことに集中しましょう。制限時間がありますので時間配分を考え、解法の見当がつかない場合は、次の問題に移るようにしましょう。
もちろん、「見直し」は絶対に行いましょう。計算問題や漢字、単語を書く問題でミスのないように確認することはとても大事です。また、問題を解く際に、正解しているか不安な場合は「△」をつけておきましょう。どの問題を見直せばよいのかが分かります。
③ 公開テストの後にすること
受験後に間違えた問題をもう一度やり直し、できなかった問題(単元)をつぶしていくことが大切です。
公開テストを通じて、「準備(対策)」「確認(要所の把握)」「後始末(やり直し)」が大切であることを身につけてほしいです。
この事は、何も公開テストだけではなく、「学校の実力・定期考査」「高校・大学受験」さらに「部活の試合」でも同じことが言えますので、少しずつ応用して取り組めるようにしましょう。
※塾生に配布している『学習の手引き』にも「テストの受け方」や「成績表の活用方法」、「テスト直しの方法」を掲載していますので、確認しておきましょう。