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テストの話

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【 ジェイ教育セミナー太子校 阪本 】 太子校で算数数学や理科を担当している阪本です(4回目のブログです)。 今回は、テストの話をします。 期末テストが終わって、ほっと一息。そう感じている人も多いのではないでしょうか。 そんな私は、学生時代のテストが嫌で嫌でたまりませんでした。「誰がつくったんだ、テストなんて!」とブツブツ文句を言ったことも一度や二度ではありません。 だからこそ、今テストを受けている生徒さん達には、声を大にして言いたい。「テストが大切なものだ、と早く気づきなさい!」と。特に、 「テストが終わった後こそが、勉強をするときですよ!」 と強く言いたい。 そもそも、テストをすると何がわかるのでしょうか。簡単に言うと、「自分が解ける問題と解けない問題がわかる(に分かれる)」ということです。少しきつい言い方ですが、「テストで解けた問題は、テストをする前から解けていた」と考えてください。同様に、「テストで解けなかった問題は、テストをする前から解けなかった」となります。要するに、「テストを受けて学力が上がったりしたわけではなく、自分が解ける問題と解けない問題がわかっただけ」ということです。 ところで、勉強する目的は何でしょうか。簡単に言うと、「学力を上げる(賢くなる)」ということです。そうすると、「テストを受けたこと」は「勉強したこと」にはなりません。先ほど述べたように、テストを受けて学力が上がったわけではないからです。そこで、 「テストが終わった後こそが、勉強をするとき」 となるのです。 テストが終わった後は、自分が解ける問題と解けない問題が分かっています。この「解けない問題」を「解ける問題」に変えること。これこそが、勉強です。単語を覚えていなかった、漢字を書き間違えた、計算の途中でミスをしたなど、問題が解けなかった原因は様々でしょうが、一つずつ直していけばよいのです。 直す問題が多くて大変だ、という人もいるでしょう。でも、そういう人こそ、「時間がかかっても、あきらめずに一生懸命する」という気持ちを持ち続けてください。その気になれば、意外とできるものです。くじけそうになったときは、有名人の言葉なども参考にしてください。ちなみに、私は次の言葉が気に入っています。 「目標を達成するには一つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」(イチロー)

西高・東高 推薦模試・推薦説明会を実施します!

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 【 ジェイ教育セミナー西飾磨校 長谷川 】 11月も終わりに近づき、いよいよ進路決定の時期になりました。ジェイ教育セミナーの方でも学校の懇談に先駆けて、個別の進路懇談を実施してまいりますが、進路選択一助として、 姫路西高・東高別の推薦模試 、 姫路西高・東高別の推薦説明会 を 12月5日(土) に実施いたします。 姫路西高の推薦入試は定員40名で、英語・数学・国語+面接の入試になります。姫路東高の推薦入試は定員140名で、検査Ⅰ(国語・社会・理科)と、検査Ⅱ(英語・数学)+面接で実施されます(面接に関しては日本語面接で、基本的な内容です)。 ともに倍率が高く、問題の難度も高いため、一定の基礎学力と科目バランスも含めた入試適性が求められます。そのため、姫路西高・姫路東高の推薦合格を目指すお子様には、ジェイで実施します姫路西高・東高それぞれに対応した推薦模試の受験をお勧めします。 また、保護者様には同日実施の姫路西高・東高推薦説明会にご参加いただき、各高校の取り組み、大学進学実績、ジェイの推薦特訓授業の詳細等を十分ご理解いただいたうえで、推薦入試に臨むお子様を支えていただければ、と思います。 12月1日(火) が申込みの締切りとなっていますので、ご希望の方はお早めに申込み用紙のご提出をお願いいたします 。 期末テストや授業曜日の関係で期限までのご提出が難しい場合は、フリーダイヤルの0120-5519-18本部事務局まで、ご連絡くださいますよう、重ねてお願いいたします。 激変の時代を突破していく力を身につけ、新しい時代を創造していくお子様方の努力が一つでも多くの花となって咲きますように、スタッフ一同、最大限のバックアップをお約束します。

小6テスト会実施報告

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【 ジェイ教育セミナー花北本校 林 】 11/23(月・祝)に毎年恒例の「小6テスト会」を実施しました。たくさんの小6生に参加して頂き、誠にありがとうございました。 予測できない様々な事があった2020年も、余すところ1か月強になりました。 小6生の皆さんは、来春の中学進学に向けて、しっかりとした準備を始める時期になります。この「小6テスト会」は、前の学年で習ったことも含め、小学校の間に習得しておかねばならないことの総まとめテストです。自分の現在の学力を知るとともに、来春までの間に、今、何をしておくべきなのかを明示しますので、是非その課題克服を頑張って行ってください。 今年の小6テスト会は密を避け、姫路商工会議所の2会場と龍野商工会議所、合計3会場で行いました。例年であれば、食事の時間には、友達同士で楽しくおしゃべりしながら食べていただいていました。しかし今年はコロナウィルス対策のために、座席の間はあけていますし、座席の移動もせず、皆さん一方向を向いて食べるという、いささか寂しい風景となってしまいました。 少しでも盛り上げるために、食事の時間には3つの会場の様子がお互いにわかるようにZOOMでつないだり、姫路会場では会場の許可をいただいてドローンを飛ばしたりしました。笑顔もたくさん見られ、楽しんでいただけたのではないかなと思っています。 テストの結果については、特に算数で、「これは解けていてほしい」と思う問題が解けていないケースがいくつかありました。算数を教えている講師の立場から言うと、特に大問3の(3)の問題などは、分数を使えば比較的簡単に答えが導き出せるものです。間違えてしまった人は、分数と時間の関係について、ぜひ復習をしていただきたいと思います。  

小6テスト会 中学生への準備と課題作り

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 【 ジェイ教育セミナー太子校 横山 】 最近は欲しい本や読みたい本があれば、書店に行かなくても、Kindleやダウンロード版などで読むことができて便利ですね。 秋の夜ながに読書を…というほどでもないですが、最近気になった本で、『モンテッソーリ教育 自分でできる子に育つほめ方、叱り方』というのがあります。 NHKの教育番組(これもタイムフリーで視聴できて便利。)や、お昼の情報番組などでも紹介されたこともあるので、もしかしたらご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。 この本の中に書かれていることの一つで「なるほど。」と思ったのが、子どもの集中力を上げるには、「子どもが興味をもったことは飽きるまでさせてあげる。」というものです。 毎日忙しい中で、子どもが飽きるまで見守っていくというのはなかなか忍耐力がいりますが、3~12歳の内にその習慣をつけておくとと、将来、中学生、高校生になったときに集中力を高める土台になるそうです。 さて、タイトルにあります、11月23日(月・祝)に行われる小6テスト会では、今までに小学校で習ってきたことをおさらいしていきます。ジェイでは例年3月度から次の学年の授業が始まります。例えば、今、小6のお子様であれば、あと3か月すると中1生としての授業がはじまります。まさに中学への進学準備をはじめていく時期にさしかかりました。 生徒たちの中にはまだまだ勉強の仕方がわからない子も大勢います。一定の時間、机に向かって、国語の文章を読んだり、算数の問題を解いたり、理科や社会などの暗記科目を書いたりして覚えていく……、どれもかなり集中力のいることだと思いますが、その習慣づけが早いうちからできるように、どの科目を集中的に学んでいくのか、といった課題作りに、この小6テスト会を上手に利用していただければと思います。 なかなか自宅で学習することが難しいときは、是非お通いの教室へ自習しにいらしてください。お待ちしております。

腕立て伏せと数学

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 【 ジェイ教育セミナー西飾磨校 北垣 】 「どうやったら数学・算数ができるようになりますか?」 「どうやったらミスがなくなりますか?」 といった相談を受けることがあります。 自分が高校生だったとき、お世話になった数学の先生は 「数学をできるようになりたかったら、腕立て伏せをするんだ!  数学は腕力だ~! 」 と、仰っていました。どういうことか分からず、先生に詳しく聞くと 「君たちは、“面倒だ”“手が疲れる”といって書くことをサボる。それでは数学はできるようにはならない。だから、書いても、書いても疲れないムキムキの腕を作るんだ。」 とのこと。 腕立て伏せはともかく、 「書く」 ということは、その後の自分の学習スタイルの大きな柱になっています。 途中式を書く / 図や表を書く / グラフに書き込む 気が付いたこと・分かったことをメモする   こうしたことが、ミスを減らし、ときに数学の神が舞い降りてひらめきを与えてくれます。   ( たぶん…個人差はありますが…) 勉強のやり方・スタイルは人それぞれ違うかもしれませんが、小6テスト会、期末考査、入試などそれぞれの目標に向かってコツコツと頑張っていきましょう!

高1・高2対象 12月考査対策実施します!

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【 ジェイ教育セミナー高校部 岡田 】 最近はめっきり寒くなりました。僕はすでにマフラーと手袋を活用しています。 あと半月もすると、学校では12月考査を迎えます。前回(11/13分)のブログでもお伝えした通り、ジェイでは11/22から高1・高2生を対象に単元別講座を実施します。今年のうちに苦手な科目・単元を克服しましょう。 ●実施スケジュール 【高1生対象】 ◎11月22日(日) 19:30~21:50   英語 「比較」講座   高1 全高校対象     ◎11月23日(月・祝) 19:30~21:50    英語 「関係詞」講座    高1 全高校対象   ◎11月29日(日) 10:00~12:00   数学 「三角関数・整数」講座    高1 姫路西高対象   ◎11月29日(日) 13:00~15:00   数学 「確率・整数」講座   高1 姫路東高対象 ◎11月29日(日) 16:00~18:00   数学「確率・整数・三角比・図形の性質・式と証明」講座     高1 市立姫路・姫路飾西・姫路南・龍野・相生高対象   【高2生対象】 ◎11月23日(月・祝) 17:00~19:20   数学「ベクトル」講座 ◎11月23日(月・祝) 19:30~21:50   数学「数列」講座 どちらの講座も  高2 姫路西・姫路東・市立姫路・姫路飾西・龍野・相生高対象 です。 これらの講座を受講して、ライバルたちに差をつけるだけでなく、大学受験へのステップアップとしてください。Webでの参加も大歓迎です! ちなみに、英語の講座では、以下の項目を扱います。それぞれの例文の和訳がパッと頭に思い浮かばない人はぜひ受講してください。 (1) This camera is no more useful than that one is. (比較) (2) No more than four students came to the meeting. (比較) (3) Not more than five people can get in this car. (比較) (4) Air is to us what water is to fish. (関係詞) (5) Whoever may come, my son will be excited. (関係詞) (6) You

高校部 単元別講座を実施します!

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ジェイ教育セミナー高校部  桂 今回、高1数学は12月考査対策として高校別で「単元別講座」を実施します。 各高校別で対策を行う理由として、今年はコロナの影響もあり各高校の進度差が大きく、単元を揃えて行うのが難しいためです。 西高・東高では、学校範囲の内容を強化すべく、定期考査および入試での頻出問題の演習解説を行う形をとり、西東以外の高校では各高校内容の範囲の中で重要問題はもちろんのこと、今後の模試で必要となる問題をピックアップして、演習中心の授業を行います。まずは、学校内容を網羅し、そのうえで実力問題を解けるように一緒に頑張りましょう。 高2数学では、私立と公立が最も差がつくといわれる「数列・ベクトル」の単元講座を行います。本講座では入試必須のパターンの習得はもちろんのこと、煩雑な計算を要する問題まで完璧に仕上げていきます。 また、今回受講された方には、テスト結果から次回の定期考査・実力考査や模試の受け方、志望校に向けてどの科目を重点的に勉強すればよいかなどを、過去の卒業生の体験談などを交えながら、説明できればと考えています。 例えば、国公立医学部志望であれば、標準的な問題を、どの科目も高得点を取るためにまんべんなく勉強しなくてはいけないのに対して、工学部などであれば、英語が最低限出来れば、数学・理科の発展問題が一定程度取れると上位大学が十分狙えるといったことがあります。各生徒さんに合った適切なアドバイスをしていきたいと考えています。ご希望があればいつでも懇談をさせていただきますので、お気軽にお声掛けください。 特に高校3年生は、共通テスト初年度であるため不安は大きいとは思いますが、合格を目指して最後までやり抜いてほしいと切に願っています。共通テスト後は、どの大学を受験するのが一番良いかのアドバイスやそのために必要な勉強方法などを同時に提案できればと考えています。

自動運転技術(プログラミングクラス報告)

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 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 みなさんこんにちは、プログラミング担当ハシヒデです。 今回は11月8日(日)に実施したロボットプログラミング授業の内容について紹介します。今回のお題は「自動運転技術」です。現在、市販の自動車でも自動運転技術(オートパイロット技術)を搭載するものが出てきました。様々なモノを運ぶトラックの世界でも公道を使った自動運転技術実証実験が始まっています。 それらについてのニュースなどを見ていると、とんでもなく高度なことをやっているように思われる(高度な技術であることは確かです)のですが、基本はプログラミング技術ですからこれをレゴev3でやってみようということです。具体的な内容としては「先導して走るロボットに後ろからぶつからないよう一定の間隔をあけながらついていく」というものです。 プログラム内容についてはネタをばらしてしまうことになるのでナイショですが、プログラムの組み方は複数ありますので生徒によってプログラムの組み方は変わってきます。最も速い生徒は50分程度でプログラムの原型を作成し、微調整も含めて70分程度で完成させました。私の予想では「今日中に完成するかな?」だったので、いつもながら驚かされます。 早くできた生徒は時間に余裕があったので、応用として「置いてある荷物をアームで持ち上げて、先導ロボットが走っているルートに合流しよう(佐〇急便ごっこと命名しました(笑))」というお題を出しました。これは配送トラックが荷物を積み込んで交差点で公道に出るという場面を想定しています。つまり高度なプログラミング技術も基本はセンサー情報をもとにモーターを制御する技術であることを実感してほしいという考えからのお題でした。  日本は世界に冠たる産業ロボット大国ですが、ロボットにさせることができる作業というのは動作パターンが一般化されプログラムで制御できる内容であるわけですから、あっという間に外国も追いついてきます、負けてはいられません。これからもロボットプログラミングの授業内容と日常生活はつながっていることを意識させながら、新たなイノベーションの芽を育んでいきたいと思っています。

中3進路懇談に向けて 

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ジェイ教育セミナー安室校 宮越 11月に入り、着実に冬の足音が聞こえてくる季節となりました。各高校では例年より遅くなりましたがオープンハイスクールが実施され、生徒たちも志望校を本格的に固める時期にさしかかっています。そのなかで、今回は「中3生の進路懇談」をテーマにお話ししたいと思います。生徒さんだけでなく、保護者の皆様にもお読みいただきたい内容です。 まず進路について、ご家庭でお子さんと膝を交えてお話しできていますでしょうか。親の期待や希望、本人の希望や将来の夢、進路を決めるにはさまざまな要素がありますが、まずは思いを口にすることから始まります。この機会にお互いに本音を伝え合い、しっかり将来について話し合っていただきたいと思います。 しかし志望校を決めるには、入試制度から始まり、各高校の特徴や合格基準、大学進学実績、また中学校での内申の決定時期、私立高校や公立高校の受験校決定のプロセスや時期など、知りたい情報がたくさんあると思います。 そこでジェイの出番です。長年の受験指導で培った経験からのアドバイス、公立高校入試結果など豊富な情報から導き出した各高校の合格ライン、内申点の目安など、さまざまな情報を駆使して、みなさんの進路決定、志望校合格にむけて全力でサポートします。 また例年、学校の進路懇談で厳しめのコメントをいただくことも多いと聞きます。 これから11月実力テスト、2学期期末テスト、12月実力テスト、1月実力テストと、学校の内申点に影響をあたえるテストがまだまだ続きます。逆に言いうと、まだ内申点は確定していません。また中学生であれば、これから5教科の成績が伸びる可能性も十分あります。ですので本気で進学したい志望校であれば、この時期に諦める必要はありません。 もしそのような指導があれば、逆に先生に「自分が本気でその高校を志望している」ことを伝え、「合格するためには何が必要か」具体的な目標を聞いてください。あとはその目標にむけて学習を重ねるだけです。 ジェイではこの学校懇談の前に、中3塾生全員に対して進路懇談を実施しています。各生徒の5教科の成績や内申点、性格などさまざまなことを考慮し、ご相談に応じます。(もちろんこの時期以外にも、今後重要な選択を迫られる機会がたびたび訪れます。ジェイではご連絡いただければ、時間の許す限り、納得がいくまで何度でもご相談に応じます。)

第二回 進学説明会 実施報告

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 ジェイ教育セミナー花北本校 林 本日、Zoomで各校とご家庭を結んでの中3対象「第2回進学説明会」を実施しました。9月には公立高校の先生方をお招きした説明会を同じ形式で行いましたが、今日の説明会でも、例年よりも多くの方にご参加いただきました。 今日の説明会では、大きく4つの部に分けてお話ししました。 (1) 公立一般入試 先日の募集定員発表を受けて、来春予想される合否のボーダーライン、第2志望のパターンなど。 (2) 公立推薦入試 設置されているコース、受験科目などの説明、入試問題の傾向、今春入試の結果を踏まえた合否ラインの予測など。 (3) 私立入試 私立入試の特徴、各私立高校の特徴紹介、出願時に注意していただきたいことなど。 (4) 2学期以降の取り組み方 学校・ジェイの今後の行事、学校の懇談(保護者会)の時期と決めるべきこと。 やや盛沢山の内容になりましたが、感想はいかがだったでしょうか。 1学期の間の休校がもたらした学校間の進度差、生徒個々の定着度合いの差は、厳然として存在する中、ジェイの塾生の皆さんが志望校に合格できるよう、残された数か月、生徒と真剣に向き合い続ける講師陣が全力で受験生をサポートします。 早いケースで今月下旬から、ジェイの中3生保護者対象の進路懇談がスタートしますが、今日聞いていただいた説明会内容を受けて、懇談の場では生徒個別の受験パターンのご提案や、どの単元をどのように勉強するべきかのご説明をさせていただきます。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 *説明会のアンケートにご協力をお願い申上げます。11月14日までにご提出ください。

おすすめの本『われはロボット』

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 ジェイ教育セミナー花北校 増田 今日は、教室でよく借りられている「ジェイ文庫」の一冊を紹介したいと思います。 『われはロボット』 アイザック・アシモフ著(早川書房) 幅広いジャンルで500冊以上の著作を残したと言われるアメリカの作家、アイザック・アシモフ。本書『われはロボット』で提示された「ロボット工学三原則」は、のちのSF作品に多大な影響を与えました。 ロボット工学三原則とは「ロボットは人間に危害を加えてはならない。ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。その2つに反しない限り、自己を守らねばならない」というものです。作品に登場するロボットには知能があるため、この原則を守ろうとしたときの優先順位や解釈から生じるジレンマにより不合理な行動を取ることがあり、その結果発生したサスペンスやミステリが物語を引っ張っていきます。 この物語を読んでいて我々の心に突き刺さるのは「人間を人間たらしめるものは何か」ということです。人造人間の自我の問題は、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』から始まり手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』や映画『ブレードランナー』などの数多くの作品で繰り返し描かれてきました。生物的に人間として生まれた者だけが人間なのか、人工的に作られても心があれば人間と言えるのか。みなさんはどうだと思いますか?小説に限らず芸術の役割の一つは、答えることではなく問いかけることです。作品に触れた人それぞれが自分で考えることが大切なのです。 また、ロボットの創造主である人間がいずれ彼らに滅ぼされるのではないかという恐怖も描かれます。今後AIの知能が人間を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えた時、人類は実際にこの問題に直面するでしょう。こういった問題が提示されたこの『われはロボット』が出版されたのはなんと1950年、今から70年も前のことです。アシモフの先見の明には驚きを禁じ得ません。 連作短編としてまとめられたSFミステリである本作は、非常に読みやすく、小説の面白さに満ちた一冊です。ジェイ文庫の中にありますので、よければ手に取ってみてください。

「小学校内容総復習小6テスト会」に向けて

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ジェイ教育セミナー今宿校 江本 こんにちは。みなさんは「○○の秋」を満喫していますか? 読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋…などいろいろありますが、私はもちろん「食欲の秋」を満喫しています。今年は新型コロナウイルス感染症による運動会や体育大会、文化発表会や修学旅行、自然学校など学校行事の短縮実施や中止でモヤモヤが溜まっている人も多いのではないかと思います。ただ、家に引きこもってYouTubeで動画を見たり、オンラインゲームをするだけではなく、この時期だからこその楽しみを見つけてほしいものです。 さて、話は変わりますがタイトルにもあるように、ジェイでは来る11月23日に 小学6年生対象のテスト会 を実施します。その名のとおり小学校6年間で学習した内容の中で重要な単元を出題しますが、今年はコロナ休校分を取り戻すためか、来年度の中学新指導要領に基づく教科書改訂を受けてか、ものすごいスピードで教科書内容を進めている学校があるというのも聞いています。 そこで小6の皆さんにお伝えしたいことが二つあります。 一つ目は、テスト会の後、必ず間違えた問題の解き直しをしてください。解説授業を聞いた後でかまいません。本当に自分の力で最後まで解けるか試してみてください。来年の新しい教科書を使って授業をするのは学校の先生も初めて!どんなペースで進むのか全く見当がつきません。もし復習する時間も取れないくらいのペースで進んだら…?だから「小学生のことは小学生のうちに!」です。 二つ目は「目標」を設定してください。「goal(最終目標)」ではなく「target(具体的・現実的に数値化された近い目標)」です。もちろん最終目標「将来○○になる」という目標が無意味だとは思いません。ですが、それを達成するための小さな目標を一つずつクリアすることで確かな進歩が実感できるのもまた事実です。できない問題を、単元を、科目を、一つずつ克服することで成績は必ず上昇します。あとは、いつそれを始めるかです。「歴史制覇!」でもいい、「英語だけは絶対100点とる!」でもいい、「上位〇番以内に入る」、何でもいいです。目に見える目標を掲げ、今日からテスト会当日まで、一つずつ「解けなかった」問題や「苦手な」単元にチャレンジしてみてください。 中学校に入学したとき、自分のライバルになりそうなお友達を誘って競い合うのも刺激になっていいです