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農家の冬 もちつき大会

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【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】 みなさんこんにちは、ご無沙汰しております。ハシヒデです。今回は12月15日(日)に実施しました『もちつき大会』についてご報告です。 前日の土曜から急に冷え込みが厳しくなり、当日のジェイ農園(丹波市春日町にあります)付近の予報は最低気温が氷点下、最高気温も8℃と、一気に冬を迎えた中でのもちつきになりました。朝の冷え込みは厳しく寒いなか姫路駅を出発しましたが、現地は晴天で風もなく、ほとんど寒さを感じることなくイベントを実施できました。 今回のメインアクティビティは何といっても「もちをつくこと」です。最近は生徒に「お餅ってどうやって作るの?」と問いかけると「先生~、そんなのお米を機械に入れてボタン押すだけやん~」と返ってくる時代です(笑)。農家は農作業がひと段落するこの時期に、その年の恵みに感謝し、神様が宿るとされるお餅をつくことで新年を迎える準備をします。 総勢30名、おかげさまで申込開始初日に定員に達しました。申し込みが間に合わなかった方、本当に申し訳ありません。 生徒たちは、もち米を「蒸す→小突く→つく→丸める」行程を分担し、交代しながら全部で2升×6臼(白米4臼、玄米2臼)つきました。特に玄米をつくのは珍しい作業だったと思います。玄米は蒸すのもつくのも白米より時間がかかって難しいにもかかわらず、生徒たちは果敢に挑戦、「ヨイショーッ!ヨイショーッ!」の掛け声に合わせてしっかりついてくれました。「筋肉痛が~っ!」とか言っている生徒はいないかな? 砂糖醤油に使う醤油は、ジェイ農園で作った大豆から作ります。もろみから圧搾して醤油に仕上げるところも見学しました。国内でも手作業で圧搾しているところは数少なく、みんな興味津々で見ていましたよ。 さらに大根おろし(普通のおろしと鬼おろし)を自分たちで作り、炒った大豆を臼で挽いてきな粉を作りました。石臼で挽いて粉にすると大豆の風味がしっかり残って、市販のきな粉とは風味の異なる味わい深いきな粉。挽いた後で粒の大きいものはすり鉢でさらに細かくするなど、工夫することでオリジナルきな粉を仕上げました。 その他に焼きいもを炭火で焼いたり、丸めたお餅を焼いたりと楽しく自発的に取り組むよい機会になったのではないかと感じています。百聞は一見に如かず、写真で見ていただくのが一番かと思います。来年度もさらに良いイ...

豊穣の秋『収穫祭』

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 【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】 みなさんこんにちは、体験教育担当のハシヒデです。今回は10月20日(日)に実施しました秋の収穫祭についてご報告です。 前日にかなりの雨が降ったことで田んぼの排水が追い付かず、10月に入っても暑い日が続く中、この日だけ気温が下がるという試練の下(?)での稲刈りとなりました(笑) ① 農園到着 8時前に姫路駅を出発し、バスで丹波市春日町のジェイ農園へ。小学4年生~中学2年生の生徒29名、引率講師6名、総勢35名です。 ② 稲刈り作業 ジェイ農園スタッフの指導の下、4個班に分かれて稲刈り作業です。6月20日の『田植えまつり』で植えた「旭」が、暑かった8月の猛暑に耐え、太い株にしっかりした稲穂をつけて頭を垂れています。実入りも大変よく…いや寒っ!足下がぬかるんで足を取られ、最高気温18℃の中で風も強く、寒さを感じながら悪戦苦闘の作業でした。しかし生徒はみんな一所懸命稲を刈ります。初めての鎌におっかなびっくりしながらも、転んで泥にまみれながらも刈り進めました。いつもながら子ども達のエネルギーには驚かされます。 刈った稲を束にして結わえていきます。慣れない作業に悪戦苦闘しながらも、刈った稲を稲木に掛ける「稲架掛け」までを協力して行いました。 ③ 昼食 稲刈りを無事終えて、生徒は「センセー、お腹空いた~」 お楽しみのお昼ご飯です。今回は丹波の黒枝豆ご飯、野菜満たん米粉チヂミ、重ね煮の具だくさんみそ汁と丹波栗(茹でと蒸しの食べ比べ)と自然の恵みたっぷり昼食をいただきました。洗い物と野菜収穫の準備も自分たちでしました。 ④ 野菜収穫と自然観察 午後は野菜収穫です。10分ほど歩いた畑でサツマイモを収穫しました。品種は「紅はるか」です。こちらは前日の雨で土が柔らかくなっていて、掘りやすくなっていました。今年はイモが大変よく成長しており、1つのイモが1kgくらいあるものも次々と出てきて、たわわに実るという表現がぴったりです。生徒もその大きさにビックリ!あちこちで歓声が上がりました。30分ほどの収穫作業でしたが、全員で掘ったイモは合計100kgを超えていましたよ(笑) その後自然観察指導員の先生と自然観察会です。といっても歩いてまわるのではなく、イモを収穫した畑の隣に生えているさまざまな草花で小さなブーケを作り、それを「アレチヌスビトハギ(服...

一カ月たちました

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【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】 みなさんこんにちは、ハシヒデです。先月9日に田植えまつりを実施してからもう一カ月たちました。今回はみんなで植えた田んぼの苗の様子をお伝えします。 天候もよく、植えた苗はしっかり根付きました。写真は7月6日の田んぼの様子です。すくすくと育ち始めていますね。葉の色も良く、もともと茎が細めの品種なのですが、しっかり根を張り、茎も丈夫に成長している様子がよくわかります。これからの成長が楽しみですね。 さて、写真をよく見てください。無農薬・無除草剤で育てているのですが、株と株の間に大きい雑草が見あたりません。なぜでしょう? 田植えをしてくれた生徒の皆さんはわかりますね。ジェイ農園では、中耕除草という除草作業をしているからです。成長の間に株間や条間から生える草を、小さいトラクターのような機械で土をかき混ぜて、除草作業をおこなっているのです。 中耕除草は田植え後一週間以内、雑草がほとんど見えない大きさの段階で一度行います。これにより、雑草が根付かないようになり、土中の微生物のはたらきを活発にしたりします。その後は水をたっぷりと田んぼに張って水深を深くすることで、雑草を根付きにくくします。米作りの工夫ですね。 通常夜に田んぼに水を入れて日中に太陽の光であたためて稲の成長を促すのですが、田んぼの水温が上がりすぎると稲の生育に逆に良くないので、今年は水が不足気味で、十分な水を引き込めない場合、水温が上がりすぎない程度に水のやりくりをする(ジェイ農園スタッフ談)とのことです。こんなところにも農家の苦労があるんですね。 みんなで植えた「旭」が立派に成長してくれることを願っています。がんばれ「旭」! 撮影日:2024/7/6

今年も始まりました

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【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】 みなさんこんにちはハシヒデです。「ん?この時期にハシヒデブログ…?」そうです、田植えの時期です。というわけで(ちょっと導入が粗いような気が…しなくもない)、6月9日(日)に、2024年度の農業体験第一弾『田植えまつり』を実施しましたのでご報告です。 前日までの天気予報では、 【兵庫県丹波市】  6/8(土) 晴れ:予想最高気温27℃  6/9(日) くもり時々雨:降水確率70%予想最高気温20℃  6/10(月) 晴れ:予想最高気温27℃ 「ひえええぇ~っ、なんでこの日だけこんな天気なん⁉」と、心の中で半べそかきながら当日を迎えました。当日、自宅を出るときはやはり雨。「雨の強さは?田植え作業できるやろか?気温は?低くて寒すぎひんやろか?風の強さは?屋外で食事できるやろか…」もちろん想定はしているのですが、何が起こるかわかりません。不安いっぱいで一日が始まりました。 姫路駅南口ロータリーに7:45分集合です。生徒はみんな楽しみに集合場所にやってきます。しかし受付の名簿は雨粒で滲んでいます。どうなることやらと思いながら姫路を出発しました。ところが、杞憂はここまでだったかもしれません。総勢30名の参加生徒を4個班編成にして、往路バスの中でワイワイ言いながら春日町へ向かう道中、一人一人の生徒をみんなに紹介していくと生徒の表情は「楽しみMax」なんです。「よしいける!」これにはハシヒデが勇気づけられました。 いざ準備をして田んぼに入ります。土に足を取られて動けなかったり、最初の苗を植えると腕が泥まみれで大騒ぎと、これはいつものことです。ここから予想が外れます。今年はみんな作業の要領を得るのが早く、サポートをしてくれるジェイ農園スタッフとの息も合ってきて、田植えのペースがぐんぐん上がります。気づいてみると午前中1時間30分かけて田植えの予定が、1時間で予定の圃場を植え終わってしまいました。雨もギリギリ降らず、気温と体温のバランスも結果的に良かったのかと思います。作業終了後、お互いの頑張りを称えて全員で万歳三唱しましたよ(笑)。 今回植えた苗は「旭(朝日)」という品種で、コシヒカリやあきたこまち、ササニシキなど、現在作付けされている多くの品種の源流になる貴重な品種です。明治末期から昭和初期にかけて、主に西日本で最大の作付面積を誇った品種で、...

収穫の秋

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 【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】 みなさんこんにちは。おじゃまします、ハシヒデです。今年度の農業体験イベント第二弾『収穫祭(稲刈り)』に行ってきました。 今回の参加生徒は13名。当初はもっと多くのお申込みをいただいていたのですが、いかんせんインフルエンザ流行の影響で、参加を見合わせた生徒さんが多く出てしまいました。来年こそは、ぜひ一緒に行きたいですね。 おかげさまで当日朝は雲一つない晴天で、5月に植えた「亀の尾」をみんなで刈り取りました。以前のブログでも紹介しましたが、亀の尾という品種は、現在多く栽培されているコシヒカリやササニシキ、あきたこまちなど主な品種の親にあたる品種で、珍しい品種です。 亀の尾を親として生まれてきた最近の品種と比べて少し株が細く、それが却って生徒たちの手の大きさには合ったようです。春に24人で植えた稲を13人ですべて刈り取りました。現地は少し汗ばむくらいの気温になりましたが、生徒たちはよく頑張ったと思います。 今回は稲を刈る前に稲木を組むところからみんなで作業しました。なかなかできない経験だったのではないでしょうか。写真でご覧いただくのが一番ですね。 昼食も亀の尾で、「どうかな~」と思いながら玄米を用意したところ、みんな抵抗なくバクバク食べてくれました。私もいただきましたが、クセもなくするすると胃袋に入っていきます。マコモダケや空心菜を使った三食丼、サツマイモのみそ汁にサラダ、丹波栗や枝豆でおなかいっぱいでした。 午後は野菜収穫です。今回はサツマイモと枝豆、芋掘りは盛り上がりますね。みんな稲刈りの疲れなどどこへやら、時間まで掘り続けていました💦 枝豆は莢を千切るのでなく、根から引っこ抜きました。これは自然観察とセットで「根粒菌」の観察をしたからです。ほとんどの植物は空気中の窒素を直接とりこむことができないので、それぞれ特定のバクテリアと共生関係を作ることで窒素化合物として取り入れます。そのバクテリアが根粒という粒を根に作るのです。丹波の枝豆、それはそれは立派な根粒ができていました。生徒たちも興味津々です。どこかで面白い!と感じるきっかけになってくれればと思います。 近所に自生しているシロツメクサにも根粒ができますので、ぜひ見てみてください。 そんなこんなで楽しい一日を過ごしました。また来年も面白いことやりたいですね。みなさん...