【 ジェイ教育セミナー本部事務局 山脇 】 「夏休みの宿題がなくなる」などというウワサがSNS上で多く飛び交っていることもあってか,昨日のニュースでは東京のとある公立小学校が今年の夏休みから「宿題をゼロ」にしたと報じられていました。また,いくつかのメディアが「宿題をなくす」ことについてアンケートを実施していましたが,やはり8割以上の保護者が「宿題をなくす」ことには反対していて,子どもでも約5割が宿題は必要だと言っています。 都会では、この子どもの宿題のための『宿題代行サービス』なるあやしいものすら横行していて、結構需要があるそうです。ひと昔前は、親が子どもの宿題を代行していて問題になっていましたが、今や子どもの宿題を手伝えない親が増えたらしく、とうとうお金を払って他人に依頼する時代になってしまいました。ちなみに自由研究は15,000円で依頼が殺到しているそうですよ! 夏休みの宿題…さてみなさんの学校ではどれだけの量が出ましたか? 実は日本のように夏休みに宿題のある国は少なくて,宿題がない国の方が多いんですよ。アメリカなどは2か月以上も夏休みがあるのに宿題はゼロ,すべて子供たちの自主性に委ねられています。そうなると,勉強好きな子どもはどんどん勉強し,勉強嫌いな子どもとの学力差がどんどん広がりそうですね。 アメリカではこの現象は「Summer Slide」と呼ばれていて,かなり深刻な問題と捉えられています。 たとえ日本の学校が夏休みの宿題をなくしたとしても、子ども全体の平均的な学力は低下しないでしょうが,アメリカ同様個人間格差が益々広がり、結果として学校そのものが崩壊しそうな気がします。突然「宿題はゼロ,自主性に委ねる」と言われても,当事者である子どもよりも周囲の大人がどうしてよいかわからず旧態依然とした制度に頼らざるを得ないのかもしれませんね。 まあみなさんの学校で「宿題がゼロ」になることは残念ながらしばらくはないと思います。 夏休みの宿題といえば思い出しますが,私の家庭には「夏休みの宿題(自由研究・日記は除く)を夏休みの初日から3日間で終えなければ夏休み中の外出は禁止」というルールがありました。まさか本当に実行されるとは信じていなくて,小5のときつい油断していて6日間かかってしまったのです。4日目の朝気づくとタンスの中の服も下駄箱の靴もすべてなくなっていたので,