実話です


ジェイ教育セミナー大津校 橋本

みなさんこんにちは、ハシヒデです。もうすぐ学校が完全再開になりますね。今は午前や午後の登校で生活リズムを整えるのが大変かとは思いますが、朝決まった時間に起きてしっかり朝ごはんを食べましょう!そして日光を浴びるとキチンと体内時計が整いますよ。

これまではプログラミングや農業の紹介をしてきましたので、今回は英語について私の経験を書こうと思います。少し長くなりますが何か参考になる部分があればと思います。

ずいぶん昔のことです、私は中学校に入学して以来「英語…なんで日本人が日本にいて外国の言葉を学ばなければならないんだろう?」という疑問を持ち続けていて、英語をロクに勉強しませんでした(定期考査に備える程度の一夜漬け)。そして高校入試も理系の推薦で入試科目に英語が無かったものですから、結局ほとんど英語の受験勉強もしないまま高校へ進学し(てしまっ)たのです。

そして高校入学後すぐの入校時テスト、英・数・国の3教科です。テスト実施後1週間程度で結果が出たのですが、当時私が入学した高校(兵庫県内の県立普通科高校)では、何と3教科総合とそれぞれの教科ごとに学年全員の得点・順位・氏名が廊下に貼り出されていたのです(!)。数学・国語については「まあ、こんなものかな」という成績だったのですが、英語については掲示物を見ても自分の名前が出てこないので「あれ?忘れられたのかなぁ?」と思いながら見ていると…ありました、学年320人中315位!(泣)
順位もショックでしたがそれ以上に大きかったのが、その日に職員室に呼ばれて英語の先生から「キミ、大学行くとこ無いよ」の一言。どうしよう、と思いながらも正直にそれまでの英語学習について先生に話して勉強方法の教えを請いました。
 
先生から指示された方法は

①リーダーの教科書本文を、暇さえあればノートに書き写すこと(先々も含めて)。
②日本語訳はしなくてよいので新出単語だけ辞書で調べて、文の意味を何となくつかんでおけば、あとは授業でやる。
③最低でも半年は続けること。

先生は「これで半年後に成績が上がってなかったら『お前騙しやがったな、コノ野郎』と僕のところへ言ってきなさい」と仰いました。さらに私が持っていた辞書(百科事典のオマケでついていた辞書)を見て「これを使いなさい」と先生が使っておられた辞書と交換して下さったのです。

すぐに新しいノートを買ってきて、藁にも縋る思いで書き始めました。作業自体は書き写すことと単語を調べるだけですから難しくはありません、ストーリーを繰り返し書くのです。大切なのは時間の確保、学校の昼休みも使って書きました。周りからは「…」みたいな視線でしたが(笑)

半年で大学ノート10冊分くらい書いた記憶があります。筆記体を使っていたので速かったですね(初めてペンだこができました、筆記体はオススメですよ)。
そして半年後の実力テストです。自分では意識していなくても手が何となく文法や構文を覚えている感覚があって、結果は…315位→150位!キター!ヨッシャー!

先生のアドバイスは本物でした。どんくさいけど自分にはこの方法しかないと思い、それからも書き続けました。するとテストの度に成績が120位→110位→100位と上がっていくんです。2ケタの順位になったころ「もういいだろう」と思い、一度だけ書くのを止めました。すると途端に逆戻りで(汗)また再開です。書いている限り成績が下がることはありませんでした。そして最終的に大学受験も無事迎えることができたのです。先生にめぐり合え、御指導頂けたことを本当に感謝しています。

今から思うと「もっと早くやっておけばよかったな…」ですね。中学でサボったつけを高校で払うことになりました。

英語が得意な人はこのようなことをする必要などないと思いますが、人は誰しも得手・不得手があるものです。英語が苦手な人へ、語学は「継続が力なり」であること、「大学受験で英語は避けて通れない」この2点は絶対です。
失敗なのか成功なのかよく判りませんが、私にとって忘れることのできない実話です。