修学荘だより(第2号)


ジェイ教育セミナー自然体験企画担当 青井
こんにちは。1ヶ月ぶりの大山修学荘を担当している青井です。
第1回では4月、春の修学荘をお届けしまして、今回第2回では初夏の修学荘をご紹介したいと思います。
とは言っても、5月以降も修学荘にはなかなか行けていないので、過去の写真を探しながら、大山に思いを馳せている今の心境です。

初夏の修学荘というと思い浮かべるものが3つあります。ひとつは甘酸っぱい「黄色い宝石」、それから森の奥から聞こえる「緑の笛吹き」、そしてひらひらと舞う「白い妖精」。すべて私が勝手に名付けました(笑)

まずは「黄色い宝石」。これは「モミジイチゴ」という木苺です。

5月下旬~6月中旬にかけて修学荘の森にた~くさん実をつけます。自然な甘みと程よい酸味が大好きで、毎年楽しみで、修学荘に着くと夢中になってスーツに革靴のまま森に入ってしまいます(笑)
でも油断してはいけません。この時期の森は草木が生い茂っていて、さらにモミジイチゴの茎にはトゲトゲがあって痛い!それにたくさんの毛虫が木から糸でぶら下がっていたり、トラップがたくさん。たくさんの試練を乗り越えた先にある美味しい宝石、それがモミジイチゴなのです(大袈裟ですが!)。

続いて「緑の笛吹き」。こちらは「アオバト」という鳥です。

 ハトと言えば、最も身近なドバト、それから少し山の方にいるキジバトが有名ですが、緑色の「アオバト」というハトもいるんです。「アオバト」という名前の由来、体色からという説に加えて、その鳴き声からという説もあります。このハトはこの時期「オーーアーーオーーアーーオーー」と囀るのです。それもとてもきれいな声で鳴くので、私が修学荘で初めてこの声を聞いた時は「森の奥で誰かがリコーダーを吹いている!」と恐れ慄いたのを印象的に覚えています。声はよく聞こえるのに、姿を見たのは一度だけ。
(上の動画の最初の方に囀りが入っているのでよ~く聞いてみてください。「ツツピーツツピーはシジュウカラという別の鳥の囀りです!手ブレがひどくてごめんなさい!)
このアオバト、時々海まで飛んで行って海水を飲んでいるようです。その理由は主食の木の実などでは補えないミネラルを補給するためと言われています。不思議ですね。


最後に「白い妖精」。この形容からは皆さん想像もしないと思いますが、「キアシドクガ」という蛾です。


5月も後半に入り、大山の雪が頂上まで融けきる頃になると、森の中から林縁まで、ひらひらと舞う白いものが突然、一斉に、大量に、一瞬だけ姿を現します。「あの蝶は何という蝶ですか?」と聞かれますが、実は蛾なんです。
「ドクガ」という名前ですが、毒はありません。毎年大量発生して、場所によっては餌となるミズキの葉を食べつくしてしまうと聞きます。因みに、モミジイチゴの段で書いた毛虫もこのキアシドクガです。

大山では、毎年6月の第1日曜日に夏山開き祭りが開催されます。私も毎年参加して、その年の安全を祈願していたのですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。地元関係者だけで安全祈願が行われました。
これまでジェイの自然体験で生徒の皆さんと一緒に挑戦した大山登山も、地元団体によって「新しい登山様式」が提唱される等、様々な取り組みが行われています。
修学荘での自然体験や勉強合宿も、実施の目処が立たない状況ですが、こうして皆さんに様子をお伝えしながら、再開に向けてあれこれ考えていきたいと思います!