網干南校、着任のご挨拶


ジェイ教育セミナー網干南校 竹本

網干南校に着任しました、竹本です。
私は今月6月より、網干南校にて理科と数学の授業を担当させていただくことになりました。皆さん、よろしくお願いいたします。
 
今まで幾つかの校で授業を行ってきました。赴任した先々の校でいろいろな生徒さんに出会いますが、その中でも、一年目の時に出会った強く印象に残っている生徒さんのことについてお話したいと思います。
 
その生徒さんは、よく数学の質問をしに来てくれました。ただ、質問の内容は、「ここが分からない」という類のものではなく、「どうすれば、もっと速く解けるようになるか?」というものでした。私も最初に質問されたときは、「え?」と驚きました。いろいろな質問をされましたが、勉強の「内容」や「成績を上げる方法」について聞かれたことは多々あれど、勉強の「方法」や「即答すること」について、聞かれたことは初めてだったからです。かなり真剣に聞いてくるので、いつも答えているように「練習量」や「宿題をする」というような面白みのないの答えで突き返してはいけないと思い、持ってきた問題に対して、浅い経験の頭で考えたことを未だに覚えています。
 
その時、私が思い浮かんだのは、問題を「反転」させて、結論から考えていくという方法でした。つまり、最終的にたどり着きたい答えに対して、何が分かればいいのか、何を求めれば良いのかを逆順に辿っていくという方法です。このように解くことで、余計な脇道に逸れないで、答えに至る筋道をたどれるのではと思いました。結果としては、その質問をくれた生徒さんの問題を解く速さは、私の体感ですが、少しばかり上がったように思います。
 
ただ、本当にこのやり方がベストだったのか、と聞かれると、もっと他にやりようがあったのではないか? もっとやりやすい方法があったのではと、未だに考えてしまいます。以来、「速く解く」というのは、私の中で一つの命題となっています。
 
長くなりましたが、改めて、皆様、よろしくお願いいたします。