期末考査対策に向けて


ジェイ教育セミナー新飾磨校 丸岡

1600年の関ケ原の戦いはみなさんご存じだと思います。徳川家康が天下をとるきっかけとなった戦いです。学校の教科書にはそれだけしか書いていませんが、全国の大名が東軍と西軍のどちらかに分かれていますので地方バージョンの戦いがあっちこっちで起こっていました。そのうちの一つが田辺城の戦い(今の京都府舞鶴市)です。

家康に味方した細川幽斎(明智光秀の元同僚であり、親戚で大河ドラマにもしばしば登場します)が500人の軍勢で1万5000人の軍勢相手に籠城した戦いです。半日で片付きそうですが攻める側の士気も低く結果的に50日ほど持ちこたえました。落城寸前で朝廷から使者がきて講和になりました。つまり死なずに済みました。なぜ武家同士の争いに朝廷が介入したかというと、幽斎は当代一の文化人で歌道の名人として弟子も多く天皇も含めてみんながその死を多大な損失と考えたからです。すなわち「学問が身を助けた」とも言えます。20年前に読んだこのフレーズは今でも時折思い返します。

だから勉強しましょう、とは言いませんが学校の勉強をやって得をするのは今しかありません。40歳を過ぎてから因数分解ができるようになってもビジネスにつながることはほとんどないでしょう。物事には全て「やるべき時期」があります。それを逃さないようにすることが大切です。将来たくさんの選択肢から進路を選べるか、これしか選べない進路を歩むかは今やるべき努力をこの学生の時期にするかどうかです。大人になってから分かったのでは遅すぎます。まずは期末テストで2020年度の幸先の良いスタートを目指しましょう。