伊藤清のガウス賞受賞について


 ジェイ教育セミナー今宿校 大竹

2006年8月22日 日本の数学者である伊藤清が第1回ガウス賞※を受賞しました。

確率論における伊藤の補題(伊藤の定理)として知られています。

(内容は割愛しますが、興味のある方は調べてみてください。)


確率論と聞くと、少し難しい感じがするかもしれませんが、小6で「場合の数」、中2で「確率」を学習します。中2で学習する確率は、全ての場合の数は□通りで、〇〇が起こるのが△通りだから、確率は□分の△というものです。普段の生活で身近にある確率をいくつか紹介します。


①降水確率

正しい意味を知っていますか?「その地域で一定の時間内に1mm以上の雨または雪の降る確率」というのが正しい意味です。例えば、降水確率50%の場合は、各予報区域内で同じような気象条件であった日に過去1mm以上の雨が降った実績の平均値が50%であることを示します。降水確率が10%だから小雨、100%だから大雨というものではないです。


②宝くじ ロト6の当選確率

ロト6とは1から43までの数字の中から好きな数字を6個選んで当てるという宝くじです。6個の数字の選び方は実に6,096,454通りあります。つまり1等の当選確率は6,096,454分の1となります。途方もない確率ですね。1口200円なので全通り買おうとすると約12億円かかります(笑)。1等は2億円を当選者で山分けするので割に合わないですね。


いかがでしたか。降水確率90%でも雨が降らないこともありますし、ロト6も6,096,454回買えば、必ず1等に当選するものではありません。そういうところに確率の面白さがあります。


※ガウス賞…社会の技術的発展と日常生活に対して優れた数学的貢献をなした研究者に贈られる、ドイツの数学者・天文学者・物理学者、カール・フリードリヒ・ガウスの生誕225周年を記念して、2002年に国際数学連合並びにドイツ数学会によって設けられた賞。