みなさん、読書をしていますか?


ジェイ教育セミナー大手前校 中森

暑い夏の到来です。みなさん読書はしていますか?

もしかしたら読書感想文が学校の課題で出されている人もいるかもしれませんね。
読みたい本が決まっている人や普段から読書が習慣になっている人は、本選びに悩むこともないのでしょうが、そうでない人にとっては、本を選ぶのも一苦労。また、手にとってはみたものの、面白いかどうかわからない本の分厚さに、読む気持ちがしゅるしゅるとしぼんでしまうこともあるでしょう。

そんなときの助けになるのが、皆さんもお持ちの「国語便覧」です。
とはいっても、目次にずらりと並んだ作家名にわくわくできる読書上級者はともかく、どこを見れば参考になるかわからないという人は多いでしょう。

そんなみなさんにお勧めしたいページが、「芥川賞・直木賞」作家の一覧です。「そんな難しい本…」と腰が引けてしまいそうですが、そんなことはありません。何と言っても、受賞作品はだいたいどれも面白いのです!

大まかに分けて、芥川賞は純文学、すなわち人間心理を深く追究するような作品に与えられる賞です。直木賞は大衆文学に与える作品賞です。映画やテレビドラマになりやすいのが直木賞、と考えてみてもいいでしょう。今のあなたが興味のあるのはどちらでしょうか。

そこまでわかれば、あとはタイトルや作家名を見て何となく気になった作品を手に取ってみるだけです。

もちろん、賞の選考も時期ごとの流行などに左右されますし、名作が賞から漏れることもありますが、それでもやはり大きな賞。基本的に力ある作家が選ばれるので、好みに合うか合わないか、はあっても、大ハズレな作品はあまりありません。

さらにもう少し読書通になりたかったら、受賞作のひとつ前の作品を手に取ってみるのもオススメです。

なぜかというと、「芥川賞・直木賞」は、ある作品で以前話題になった作者の新作が賞の候補に挙げられるので、その作者がその才能を世の中に知らしめた作品というと、受賞作の前作であることが多いのです。

また、世界の文学に興味があるなら、「国語便覧」の外国文学のコーナーを見て名作を知るのもいいのですが、私のお薦めは「ノーベル文学賞」の受賞作です。「また小難しいことを…」と言われてしまいそうですが、テーマは深くても意外と読みやすいものも多いのです。世界中に翻訳されて評価されるのだから、考えてみれば当然かもしれません。

私の手元にある国語便覧にはノーベル賞受賞作の一覧は載っていませんが、パソコンを使って Wikipedia などで調べればすぐにわかります。ぜひ参考にしてください。

最後に豆知識。ノーベル文学賞を受賞した日本人作家は誰でしょうか。


そう、答えは、川端康成と大江健三郎です。

では、面白い本をたっぷり楽しんで、充実した夏をお過ごしください。