2種類の「暗記」についてのお話


 ジェイ教育セミナー国語科 加古


中学生たちからの質問で多いものは何だと思われるでしょうか?

皆さんも想像されるように、まず基本的には、単語が覚えられない、社会の語句が覚えられない。そのためジェイの各授業で行われる確認テスト・基礎力トレーニングもなかなか満点が取れない。どうすれば覚えることができるのか? テストの点をどうやってUPさせることができるのか? 

などではないでしょうか。

そこで、今回は覚えること、つまり、暗記についてのお話をしたいと思います。


「暗記」とは何でしょう。覚えなければならないことを、何も見ないで言える、書けることですね。では、まず「暗記」ということについて考えていきましょう。

「暗記」には、大きく2種類あります。一つ目は細かいところまできちんと覚え、そのまま何も見ずに再現できることです。二つ目はストーリーとして、流れの大筋を覚えておいて、論理的に再現できることです。


では、一つ目の「暗記」について説明していきましょう。これには漢字、単語だけでなく、古文原文の暗唱、数学の公式の暗記などが含まれます。この場合、見てまねをしているだけでは役に立ちません。何も見ずに言えたり、書けたりできるようになる為に、何度も反復練習する必要があります。


暗記=記憶をコントロールしているのは、脳の中の海馬という部分です。海馬は記憶を一時的に保管する部分で、潜在的な記憶の保存期間は約30日だそうです(海馬は1カ月かけて記憶を整理しているそうです)。つまり、30日以内に反復学習をすれば「忘れない記憶」ができるということです。

一つの例として、単語の暗記の場合

① 一日に30~50個のペースで覚える。(自分に合わせた個数にする。)

② 一週間(7回)同じ単語を毎日何度も覚え直す。

③ 7回繰り返し、覚えられたら、次の30~50個を覚える。

この繰り返しで、一ヶ月やれば、120~200個くらいは覚えることができる。

※覚えるとき一つ一つがテストと考え、正しいものを見ずに書いて繰り返すことが大切です。

 

次に、二つ目の「暗記」について説明します。これは社会の歴史などの暗記などが含まれます。基本的な用語や人名などは、一つ目の暗記方法で完全に覚える必要はあります。しかし、歴史は流れです。この出来事は、どうして起こったのか、そのあと、その出来事によってどうなったのか、関係のある人物はそれでどうした、などと因果関係を覚えることが一番大事です。つまり、論理性のあるものは、論理を構成している因果の部分を暗記する必要があるということです。

やり方としては、「○○さんが、~が原因で・・ことをした。そのあと~になった。」などと、自分が見たり聞いたりしたことを、家族や友達に話すように覚えることです。



だれもが「忘れること」は避けられません。だからといって何もしないのではなく、「忘れること」を、どうやって補っていくかということに視点を変えましょう。何度も繰り返し、回数をこなすことと、忘れたものを思い出す練習をすることを、毎日のスケジュールの中に組み込んでいきましょう。まず具体的に目標を決めて(教科・項目・時間など)、一歩を踏み出すことです。必ず結果はついてきます。