漢検の勉強方法についてのアドバイス
ジェイ教育セミナー国語科 寺田
今回、漢検の効率的な学習方法についてまとめてみました。どのように漢検の学習をしたらよいかと悩まれている方の参考になればと思います。
練習を開始する前に、漢検の出題範囲の漢字の中で、何ができていなくて、何ができているかをはっきりさせましょう。そのためには、漢検の過去の問題と練習問題の両方が編集されている、漢検協会編の「問題集」を購入し、準備をします。
最初に、「漢字の音訓」で自分が弱い漢字をあぶりだしましょう。(ジェイで使用している「昇級式漢字トレーニング」でもできます。)
自分が自信ありの漢字はノーマーク、自信なしには「×」印をつけておきましょう。
さて、練習を始めるに当たって、まずは漢検ではどのような問題形式で出題されているのかを調べておきましょう。
級にもよりますが、大体は以下を目安にして学習してください。
①「漢字の読み・書き」の問題
練習方法:訓読みは送り仮名まで覚える必要があります。漢字の意味がわからない時には辞書で調べておきましょう。音読みは熟語も覚えるようにしましょう。自信のない漢字だけで大丈夫なので、受験する級の「問題集」やジェイの「昇級式漢字トレーニング」で、読みや書きの練習をしておきましょう。
②「画数・書き順・部首」の問題
練習方法:自分の弱い漢字だけに絞って、総画数や書き順、部首名を覚えましょう。部首は漢字のどの部分かまでおさえておきましょう。
③「熟語の構成」「四字熟語」「類義語・対義語」の問題
練習方法:「問題集」の過去問で「熟語の構成」なら「熟語の構成」の問題だけに絞ってやり切りましょう。間違えた漢字については、「問題集」に「×」印をつけておきましょう。その他の「四字熟語」「類義語・対義語」についても同じ要領です。
④「誤字訂正」「同音訓異字」の問題
練習方法:「問題集」でひたすら何度も解きましょう。間違えたところは「×」印をつけて、できるようになった時には「○」をつけておきましょう。ただし、「×」を消さずに、「×」を「○」で囲んでおきましょう。
⑤「最後の仕上げ」は過去の問題
全体で何点くらいとれるかをまず調べましょう。100点の内の80点以上が目安です。100問出題されますので、80問以上、解ければ良いということです。
現実はもっと正答率が低くても合格できますが、事前の練習での成果は合格ラインを高く見積もっておくのが良いと思われます。なぜなら、苦手な漢字のものがたまたま多く出題されたときにも合格できるように余裕を持っておきたいからです。
⑥「漢検」実施当日の準備
最終点検で、「問題集」に「×」や「○」のついたところを時間の許す限り、何度も見ておきましょう。後は自身が努力した成果を信じて試すだけです。がんばってください。