推薦入試1か月前!


 【 ジェイ教育セミナー安室校 宮越勝彦 】 


寒い日が続き、コロナの影響で兵庫県に緊急事態宣言が出されるなど、異例尽くしの2020年度ですが、いよいよ入試まで秒読み段階になりました。一般入試の前に、まずは推薦入試が実施されます。

推薦入試は合格すれば3月を待たずして晴れて志望校、志望学科への入学が決定します。

今回は悔いを残さないように、これから推薦入試当日に向けての過ごし方についてお話しさせて頂きます。


1、面接や作文など、学科以外の勉強に時間をかけすぎない

 志望校が面接のみ、作文のみの学校であればそれなりの時間をかけることは必要ですが、過去のデータから見ても、やはり当日の学科試験の実力が合否を分けていると思われます。面接の志望動機を考え、将来を見つめ、勉強のモチベーションにすることはもちろん大切ですが、受験科目の学科試験の学習に十分時間をかけましょう。


2、朝型の学習習慣を身につける

受験生にとって夜は静かで、時間も無限にあるように感じ、ついつい夜更かしして勉強しがちです。ただ客観的にみれば睡眠不足は脳を鈍らせ、時間をかけた割には身についてないことが多いです。また、万が一にでも学校での貴重な学習時間を居眠りで無駄にしてしまっていては本末転倒です。入試は朝から始まります。脳は起床から2~3時間たって最高のパフォーマンスを発揮するといわれており、入試が始まる時間の2時間前に起床し、軽く勉強してから学校に行くという習慣を身につけましょう。脳のエネルギー源である朝食を食べるのも忘れずに!


3、推薦入試の受験科目だけに偏らない

 1と矛盾していると思われるかもしれませんが、推薦入試は公立一般入試と違い、点数開示がありません。一般入試には「当日点+内申」という明確な指針があり、ジェイでは毎年みなさんの先輩たちの成績結果を参考に、ボーダーラインの予測も行っています。しかし推薦入試の合否基準は各高校によって決められており、その詳細は公表されていません。つまり確実に合格、という保証が誰にもできないのが正直なところです。ですから万一のことも考え、勉強の重点を推薦入試の受験科目に置くことはもちろんですが、受験科目にないからといって、ほかの科目を全く勉強しない、という極端な学習はやめましょう。気分転換のつもりで、受験科目で煮詰まったらほかの科目を勉強するなど、幅広く学習を進めることをお勧めします。


最後に、学習の基本は「直し」です。焦って新しい問題を次々に解いていくと、「わからない」が山積し、不安な気持ちが増大し、入試での得点にも結びつきません。1問解くごとにしっかり「直し」を行い、理解を深めて次の問題にチャレンジしていきましょう。「直し」で得た知識が先の問題を解くときに必ず生きてきます。体調に気を付けて、悔いを残さないよう、全力で学習に取り組んでください。