社会科の学習方法の「いろは」-(特に)新中1向け


 【 ジェイ教育セミナー網干南校 瀬古 】


新学年での校生活がスタートして、およそ2週間になりました。新しいクラス、新任の先生、自分のクラブに新しく入部してくる後輩、さまざまな変化がおこる月ですね。

特に中1の皆さんは、他の小学校から集まった新しい友達もだんだん出来始める頃でしょう。3年間お付き合いする事になる人たちです。お互い頑張り合える仲間を見つけていきましょう。


さて、今回はそんな中1の皆さんに向けて、社会科の勉強の仕方についていくつかアドバイスをしていきたいと思います。


【普段の勉強】-まずは「教科書」「まとめページ」で「流れ」をおさえる

「段取り八分」という言葉が示すように、中学校の定期考査やジェイの公開テストの直前からバタバタしながらテキストやワークを解いているだけでは、なかなか結果は出ません。

中学校やジェイにおける普段の授業をしっかり受ける事が、まずは重要です。

ノートを丁寧に取るのはもちろん、板書では表さないけれど先生が話す背景知識についてもなるべくメモを取るようにしましょう(教科書に載っている内容もあるので、教科書を横に見ながら聞くと良いでしょう)。学校の先生から見てもきちんと細かい所までノートを取る生徒は好感が持てます。

そして家では「教科書」及び「ジェイのテキストのまとめページ」の音読に励みましょう。年表や白地図を一から書く人もいますが、部活や生徒会、学校行事などが重なると捌けなくなり破綻します。最近の教科書はビジュアル的にも十分使えるものになっています。ですから、しっかり声に出して音読する、これが大切です。地理なら統計の上位項目、歴史なら年表や史料も音読できるようにしておきましょう。重要な語句にはマーカーを引いておきます。市販の暗記シートについているチェックペンを使って引くのも良いでしょう。

宿題をしていて答えが解らない(「知らない」「覚えていない」が大半です)場合は、単にまとめページや解答冊子を見て書くだけではなく、問題番号にチェックを入れた上で、日を置いて再度解き直しする(宿題の下に「解き直し」項目を設ける)ようにしてください。

余裕があれば重要語句などをノートに記録しておいたり、単語帳(表に語句、裏に簡単な説明を書く)を用意したりするなどして、少しでもテスト前の手間を省く工夫をしてみましょう。

また、友達や親御さんに、その日の授業で扱った内容を説明してみる(ミニ授業のような感じ)のも効果的です。単に語句だけを覚えているだけで、雑多にある知識を頭の中で整理できていないと、相手に納得してもらえる説明ができなくなるのですぐに解ります。


【定期考査前】-下準備は早めに、暗記は継続的に

教科書を音読する時間が普段確保できていない人は、定期考査の2週間前から範囲内の教科書内容の音読を進めてください。

中学校によっては定期考査の期間中でワークの提出を求められる事があります。通知表の評価に直結するので、期日までに丁寧に仕上げて提出します。中学校のテストはほぼ8割がワークから出題されます。「ワークは日を置いて3回は解く」これが鉄則です。

また、ジェイの対策授業では単元ごとの対策プリントを発行するので、それを用いるのも効果的です。

語呂合わせは書籍やウェブサイトでさまざまなものが出ていますが、とにかくシンプルで覚えやすいものをつまんでいくことが大切です。自分で考えて編み出すのも良いですが、こだわり過ぎは禁物です(笑)。

実際のテストはペーパーに書きます。暗記作業も教科書やノートをじーっと(人によっては「ぼーっと」になりかねませんが)眺めるのではなく、きちんと書いて覚えましょう。漢字ミスも失点になります。続け字のクセは直して画数に注意して書きましょう。

 

ポイントは

①「暗記に必要な下地(ノートまとめ、ワークの仕上げ)は早く終わらせる」

②「日を置いて継続的に暗記作業を進める」

③「眺めるのではなく、手を動かす(書いて残す)」


兵庫県の入試では、「既知の内容を踏まえて、見たことのない資料を読み取る」形式の問題が数多く出題されます。教科書内容を網羅できていることが前提になるので、この中1から勉強のくせをつけるよう、頑張りましょう!