社会科でよくある質問
【 ジェイ教育セミナー新飾磨校 丸岡 】
「社会(歴史)はなんで勉強するの?」と講師になりたての頃質問されて言葉に窮したことがあります。過去に終わったものを覚えて何になるの?という意味でしょう。それに比べて理系の勉強は未来に役立つものを研究・開発していくのに大事な知識だという認識があるようで、特に理系の勉強が好きな生徒さんには歴史や古文よりも興味がわくのかもしれません。
しかし歴史も未来のことを考える学問だということは「彰往考来(しょうおうこうらい)=過去を明らかにして未来を考える」という言葉からも明らかです。徳川光圀(水戸黄門のモデル)はこの言葉から彰考館をつくり『大日本史』の編纂に取り掛かりました。歴史を知れば、歴史上のさまざまな悲劇や過ちを反面教師にして未来の災いに備えることもできるでしょう。無駄にはならないと思います。
さて中3生はこれから大事な2学期を過ごすわけですが、10月11月は定期テストの勉強に時間をとられるのと12月はいろいろと落ち着かない時期なので、苦手科目や社会などの暗記や鍛えたい科目をじっくりやるのは9月がベストです。夏が終わったから一段落、ではなく、何をすべきかの計画を立てましょう。
「築城三年落城一日」です。気を抜くとせっかく頑張ってきた夏の成果が台無しになるので、9月を大切に乗り切りましょう。