中2数学の大切さ


 【 ジェイ教育セミナー太子校 阪本 】


太子校で数学や理科を担当している阪本です(7回目のブログです)。

今回は、中学校2年生の方に向けて、数学を学習するときの注意を3つ、伝えます。


 (その1) わかるところまで戻って、復習しよう。

以前、中2の生徒さんが落ち込んだ様子で相談に来たことがありました。

「『数学は、一度わからなくなると、簡単には取り返すことができない科目です』と、聞いたことがあるのですが、本当ですか? 今、僕は一次関数がさっぱりわからなくなって、不安でしょうがないのですけど…。どうすればいいか、結構悩んでいます」と。

私は「相談してくれてありがとう。まず君がどこまでわかっているかを確認しましょう」と、努めて明るく話し、できない問題を少しずつ解決する作戦を考えました。

中1で学習した内容まで戻ることも時々ありましたが、1か月ほどで、何とか持ち直すところまではできました。

「簡単には取り返せない」と聞くと、「取り返せなくなったらどうしよう」という不安な気持ちが大きくなるでしょうが、本当は「日々の努力が大切である」ということの裏返しにすぎません。わからなくなったら、「わかるところまでもどって、復習する」という前向きな気持ちで勉強に取り組みましょう。


(その2) 証明を書くときは、「習うより、慣れよ」という気持ちで取り組もう。

中2で学ぶ数学で、「図形の証明」は特に重要です。今までに学んだ数学とは全く異なる印象を持つ生徒さんも多く、「何をやっているのかわからない」「これが数学なのか」といった声も出てきます。私の指導経験から言うと、この「証明の書き方」は全員が初めて学習する内容であり、努力次第で(誰でも)十分できるようになる事柄です。「習うより、慣れよ」という気持ちを大切にしてほしい、と思います(ちなみに、数学の平常授業では、証明の書き方を添削指導する予定です)。


(その3) 「数学の面白さ」を知って、生活を楽しく豊かにしよう。

数学を勉強して、将来役に立つんですか?毎年のように生徒さんから聞くこの質問に対し、「役に立つに決まっているでしょう」と私は答えています。「役に立つ」ことは「数学の面白さを知る」こととつながっていると思いますが、面白さを知るための(数学を学ぶ)時間をとることが、受験学年の中3では少し難しい、と感じます。

中2の間に知ってほしい面白さとは何か?「正多面体は、何故5種類しかないのか」「勝利の方程式、という言葉の使い方は本来の意味とは大きく異なる」「ヒトが頭の中でつくった数学(数式)で、ヒトとは無関係な自然現象を説明できる」など、各自が興味あるものや楽しいものなら、何でもOKです。ある種マニアックなものも含めて、数学の面白さを知って、より楽しい豊かな生活を送ってほしいです。


以上、中2生に向けての注意を3つ、記しました。

3つの注意を参考に頑張りましょう!