『神嘗祭』 ~稲刈りについて~


【 ジェイ教育セミナー大山担当 河村 】


10月17日は神嘗祭(かんなめさい)の行われる日です。「神嘗祭」の「嘗」という字には、「食べ物でもてなす」という意味があり、その年の最初に収穫した稲穂である「初穂」を伊勢神宮(三重県)に祀られている「天照大神(あまてらすおおみかみ)」にお供えし、五穀豊穣に感謝するお祭りです。721年に始まった行事と言われており、もともとは9月17日に行われていました。しかし、1872(明治5)年に旧暦から新暦に変わったことで時期のズレが生じたため、1879(明治12)年にひと月遅れの10月17日に変更され、現在に至ります。

「ジェイ農園」のある兵庫県丹波市やジェイ所有の宿泊型研修施設「大山修学荘」のある鳥取県西伯郡でも、9月上旬頃から稲刈りが行われています。

稲刈りの時期には日本各地で五穀豊穣に感謝するお祭りが行われますので、私たち人間にとって、稲刈りは「一大イベント」ですが、鳥や昆虫にとっても、稲刈りは「一大イベント」なのです。

稲刈り後の田んぼに鳥が集っている光景を目にしたことはありませんか?多くの鳥たちが、落ち穂を求めて田んぼにやってきます。ただ、よく見てみると「一面の田んぼに複数種類の鳥がいる」という光景はあまり目にしません。鳥たちのなかにも順位があるようで、よく目にする鳥の中でいうと「カラス→ハト→スズメ」の順番になります。鳥たちにとって稲刈りは「落ち穂を求めて、場所を取り合う『激闘』の始まり」の時期です。

稲刈りはコンバインで行われることが多いので、田んぼを住処にしているカエルにとって、稲刈りは「一大事」です。コンバインのタイヤが自分のそばを通るので、命に危険が生じます。なので、出来る限り稲刈り前に避難しないといけません。カエルにとって稲刈りは「引越し準備」の時期です。


人間にとっては恵みのイベントですから、「実りの秋」に感謝し、しっかり食べて1日1日頑張りましょう!


~追伸~

前回、自身が担当したジェイブログで紹介させて頂きました、大山のそば畑ですが、例年より1~2週間遅れで満開になりました。(写真)