君の名は


 【 ジェイ教育セミナー手柄駅東校 久米田 】


随分と過ごしやすい季節になってきました。朝もすがすがしく起床できるようになり、気持ちがいいですね。


このあいだ、目が覚めたときにとても面白いことを思いつきました。天才的といってもいい発想に自分でも驚きました。ただ残念なことに、これは、ちょっとすごい発見だぞ!と興奮したのですが、数秒後には肝心の内容が朝霧が晴れていくように記憶から消えてしまいました。本当にがっかりです。


どうも最近、私は忘れ物が多い気がします。


授業を始めるときに「あ、アレ忘れてきた」ということがあります。で、生徒さんたちが確認テストをしている間に自分のデスクに取りに行くのですが、その途中に自習している別の生徒さんから声を掛けられたりすると、もういけません。デスクにたどり着いたときには、一体自分は何を取りに戻ったのかちっとも思い出せないのです。記憶が蘇ることを期待して体のあちこちをパタパタ叩いてみたり、つむじのあたりを指でぐりぐりするのですが、大抵は無駄な結果に終わります。

仕方なく教室に戻ると、「あ、アレ忘れたんだった」と思い出します。


先日も、ずっと探していた本を古本屋で5冊も見つけ、まとめ買いして小躍りしながら帰宅したところ、そのうちの3冊を自宅の本棚で発見しました。あのときの絶望感。


こんな調子なので、10分しか記憶が続かない映画「メメント」の主人公みたいなことになっているのではないかという不安が頭をよぎります。


福井県の県立図書館が、市民から問い合わせのあったうろ覚えの本のタイトル、著者名の覚え違いをホームページで公開しているので、自己嫌悪を感じるたびにチェックしています。これを見ると、うろ覚え界に生きる同士たちに愛しさと切なさと心強さを感じて、勇気が湧いてきます。


上が誤 

下が正


「100日後に死んだねこ」


→「100万回生きたねこ」




「アサシンシンデレラ」


→「アンサングシンデレラ」




「ニンタラマン タロウ」


→「忍たま乱太郎」 




「先生が好きな等式」


→「博士の愛した数式」





「衝撃の巨人」


→「進撃の巨人」





「背中を蹴飛ばしたい」


→「蹴りたい背中」





「トコトコ公太郎」


→「とっとこハム太郎」





「アーム ジョー」


→「ああ無常」





「僕ちゃん」


→「坊っちゃん」





なんかが強く吹きすぎてる本 


→「風が強く吹いている」





昔からあるハムスターみたいな本 


→「ハムレット」





男の子の名前で「なんとかのカバン」


→「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」





ハリー・ポッターが書いたうさぎの本 


→「ピーターラビットのおはなし」ビアトリクス・ポター




前半はともかく、後半の覚え間違いから正解の本を探し出す図書館司書さんたちのご苦労には頭が下がります。


うろ覚えといえば、社会の答案を採点していると、「なんとなく」で覚えているために起きた漢字ミスをよく目にします。よくある間違い例を以下に挙げますので、正しく訂正できるかチャレンジしてみてください。


①和銅開珍  ②日本書記  ③管原道真  ④豊富秀吉  ⑤本居宜長

⑥藩籍奉還  ⑦地祖改正  ⑧福沢輸吉  ⑨大隅重信  ⑩立憲改新党  


いかがでしょう。正しい漢字に直せたでしょうか。


11月7日(日)には、公開実力判定テストがあります。人間は忘れる生き物です。社会の用語に限らず、覚えたつもりでも実は記憶があいまいな語句はないか、テストの前に再確認しましょう。

なお、今月は小学生もテストがあるので、忘れないで来てください。


小3・4生・・・  9:30~10:50

小5・6生・・・  9:30~12:10 ※小6中学受験生は11/3(水)に実施済み

中1・2生・・・18:20~22:00

中3生  ・・・  9:30~13:10 

  

ちなみに正解は以下の通りです。

①和同開珎  ②日本書紀  ③菅原道真  ④豊臣秀吉  ⑤本居宣長

⑥版籍奉還  ⑦地租改正  ⑧福沢諭吉  ⑨大隈重信  ⑩立憲改進党


何度忘れても、そのたびに立ち上がり、くじけず頑張りましょう。私も頑張ります。