第2回進学説明会を終えて
【 ジェイ教育セミナー花北本校 林 】
このブログが掲載される頃は、中学3年生は実力考査の結果が少しずつ帰ってきているころだと思います。結果に満足している人もいれば悔し涙を流している人もいることと思います。しかし、受験はここからの追い込みで大きく変わってきます。間違ったところやわからなかった問題の類題を演習し、実力をつけていきましょう。
さて、今回の説明会でお伝えしたかったことの一つに受験校選びの変化があります。保護者の方が高校受験をされた頃とは大きく変化してきていると感じています。
まずは制度面の変化です。
①「公立高校の一般入試で第二志望の高校を書くことができる」
公立高校の一般入試で第二志望校を書くことができるということは、万一、当日失敗しても第二志望の高校で合格するということです。もちろん第一志望加算点を考慮して第二志望の高校を選ぶことが大切ですが、それ以上に第二志望の高校に関しても一定情報を持っておく必要があるということです。というのも、公立高校に合格すれば、第二志望の高校でも入学することになるからです。
②「公立高校の推薦入試・特色選抜がほとんどの高校で実施される」
公立高校の推薦入試は、高校によっていろいろな特徴があります。受験日は統一されていますが、入試科目や入学後のクラス分け、理系文系の選択などの違いを知っておく必要があります。高校に入学後、一般入試で入ってきた生徒と一緒のクラスになる高校、クラスは一クラスだけれども理系文系を入学後選択できる高校、入学前に理系文系を決めておく必要がある高校などいろいろあります。中学3年生のこの時期に将来の進路が「理系なのか文系なのか」を決めるのは難しいと思いますが、自分の得意科目を生かして受験するには最適ではないでしょうか。
ただし、一つ注意していただきたいのは、高校生活を送るうえで「理系だから英語は不要」「文系だから数学は不要」とはならないことです。大学受験は上位の大学になればなるほど理系文系関係なく5教科必要になります。高校に入学してからも苦手な科目を継続して勉強する必要があると思ってください。
次に第二志望の高校の捉え方です
③「私立高校の捉え方の変化」
私の高校受験のときを思えば、私立高校は「滑り止め=第2志望」でした。しかし、現行の入試制度では、①で述べたように公立高校の第二志望校が本当の意味での第二志望校になります。結果として、私立高校を次のようにとらえることができるのではないでしょうか。
・自分の実力を試すための受験
私立高校の入試科目は英語・数学・国語の3科目です。高校によっては多くのコースを持っており、そのコースごとの合格点が設定されています。私立高校受験という機会をどのコースで合格するのかという「実力だめし」ととらえることができます。(受験会場も西播の方には少し不便かもしれませんが、神戸の高校も多くの高校で、姫路に受験会場を設定しています)
・本当の第二志望校と考えての受験
上で「公立高校の第二志望」のお話をしましたが、この2~3年の一般入試の様子を見ていると、公立高校の第二志望を書かない受験生が増えてきています。これは、「目標とする高校以外は行きたくない」と考える受験生が増えてきているからだと思います。
そういった場合に目安となるのが、各高校で発表されている「大学実績」だと思います。一つの指標かも知れませんが、将来の大学受験のためにどのようなコースがあり、フォロー体制がどのようなものかを調べ、私立高校を滑り止めではなく第二志望校と考えての受験する生徒さんが増えてきているのだと思います。
いろいろと書きましたが、「私立高校入試」にはじまり「公立高校の推薦入試」「公立高校の一般入試」と、どのように受験していくのがベストなのかを11月下旬からの個人懇談会でお話しさせていただけたらと思います。
生徒の皆さんへ
中学3年生の皆さんは、今が一番苦しいときです。「実力テスト」「期末考査」「実力テスト」と次から次へとテストがやってきます。
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」「あれもできていない、これもできていない」と焦ってばかりで時間が過ぎていく状況ではないでしょうか。
先輩方もこの時期は同じように悩んでいましたよ。
全てが一度に解決することはありません。一つずつコツコツとやるしかありません。
正月猛特訓で、見違えるようにできるようになった先輩を数多く見てきました。
ここからの四か月、諦めずに一緒に頑張りましょう。