推薦入試を終えて
【 ジェイ教育セミナー塾長 有働 】
推薦入試の発表が先日ありました。今年の推薦入試は、姫路西・姫路東・市立姫路など、姫路地区の上位高で倍率が高くなる入試となりました。
推薦入試で合格された皆さん、おめでとうございます。皆さんの頑張りが実を結ぶこととなり、本当にうれしく思います。2、3日の間は羽を伸ばしてもらって良いと思います。しかし、入試が終わって早々にこう言うのも多少は気が引けますが、高校入試というものは最終的なゴールではありません。希望の高校に合格したからと言って、あまりに長く遊んでいるようでは、入学後の5月または7月の定期考査でびっくりするような成績になってしまうかもしれません。推薦合格者には各高校から独自の課題が出されているはずですから、まずはその課題をしっかりこなしましょう。
中学校の期末考査もほぼ終わり、時間的には余裕があると思いますので、高校から出された課題の他に、高校生用の単語帳を買って、4月までの間に使える単語の数を増やしておくと、後々「あの期間に単語を覚えておいてよかった」と思える日がきっと来るはずです。どの単語帳を選ぶかについては、全国的に定評のあるのはDuoというものですが、各高校で4月から使う単語帳が様々ありますので、同じ高校に通う先輩に相談してみるのも良いでしょう。
また、「書ける」「意味が分かる」ようになるだけにとどまらず、皆さんが愛してやむことのないスマホを活用して、単語や例文の「音」にも毎日触れることを強くお勧めします。
推薦入試で残念な結果に終わった方は、気持ちを入れ替えて一般入試に臨みましょう。一般入試しか受験しない他の生徒たちに比べて、推薦入試を受験した皆さんは、入試本番を1度多く経験しています。その経験を生かして、きっと皆さんにとっては思い出したくもないことなのでしょうが、推薦入試での敗因を考えてみるのが良いと思います。時間の配分で失敗したのか、本番のプレッシャーで入試前などは勉強が手につかなかったのか、それとも、特定の教科で失敗したのか。来る一般入試に向けて、その敗因をできる限りでつぶしていきましょう。
残された日数をどのように使うかですが、この時期、私はこれまで生徒さんたちに、理科・社会の勉強を中心にするよう伝えてきました。特に、歴史の教科書をぼろぼろになるまで読み込むことは続けて欲しいと思います。とはいえ、理科・社会だけに時間を振り向けてしまうと、英語の長文を読む力が落ちたり、数学が解けなくなったりする生徒さんも出ます。英語・数学についても、毎日少しずつの時間で良いので問題に触れていきましょう。この時期になって新しい問題集に手を出すのは禁物です。もしまだやっていないのであれば、1月・2月のジェイの公開テストの間違い直しをするのが一番いいと思います。公開テストの直しが終わってしまっているのであれば、『近畿』の問題集を取り出してきて、2学期以降で自分の解いた問題をもう一度やり直すのが良いでしょう。