ご当地節分
【 ジェイ教育セミナー本部事務局 三木 】
本部事務局の三木です。
1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と例えられるように1~3月は1年の中でもあっという間に時が流れるように感じられます。ついこの間2022年になったと思ったのも束の間。もう2月です。2月といえば、節分が今年もやってきます。節分は邪気を払って無病息災を願うための行事とされているのは周知の事実でしょう。節分と言えば2月3日であることが多い中、昨年は2月2日だったというのが記憶に新しいのではないでしょうか。さて、節分では豆まきや恵方巻を食べることが恒例で、スーパーマーケットに行くと節分用のコーナーが見受けられます。今回は節分を取り上げてみようと思ったところですが、単に節分の由来とか書くだけでは味気ありません。そこで、節分という行事において地域によって何か違いがあるのかについて調べてみました。
〇「豆」まき
節分に撒くものと言えば「豆」を思い浮かべる人が大半なのではないでしょうか。歳の数だけ食べるといいと言われながらもそれ以上に食べてしまう食いしん坊な人も多くいるはずです。(豆に限らず食べすぎには注意しましょう)そんな話はさておき、私たちが住む地域では「豆」を用いることが当たり前となっていますが、どうやら北海道や東北地方など寒い地域などでは豆ではない別のものをまくようです。それは「落花生」です。ではなぜ落花生なのか?ヒントは形です。落花生の形をよく思い出してみてください。硬い殻の中に実が入っていますよね?寒い地域では積雪の中豆まきをするので、落花生の方が見つけやすいし、拾った後も殻さえ割ればきれいな状態の実を食べることができるから落花生が用いられているようです。それにしても雪の中での豆まきというのはあまり雪の降らない地域に住んでいる私たちから見ればなんだか新鮮ですね。
〇豆まきの掛け声
豆まきの時、普通は「鬼は外、福は内」という掛け声をします。しかし、どうやらこれに当てはまらない掛け声をする地域があるようです。それは群馬県の鬼石地域というところ。ここではなんと「福は内、鬼は内」というようです。「鬼を内に入れてどうするんだよ」と普通なら思ってしまいそうですが、この鬼石地域では鬼が投げた石によって町ができたという言い伝えがあるようなので鬼を招き入れるために「鬼は内」と呼ぶようです。つまり、鬼だからといって悪い鬼ではなく、良い鬼もいると考えられているってことですね。ほかにも掛け声が特殊な地域はあるようなので興味がある人は調べてみてください。
さて、今回は以上二つを取り上げましたが、探せばもっと地域による違いが出てくるかもしれません。ちなみに、私たちが節分に食べる恵方巻も諸説あるようですが、関西発祥の風習だといわれているようです。そんな恵方巻も最近は具材の種類が豊富であったり、そもそも巻きずしじゃなくてロールケーキだったりいろいろなバリエーションに富んでいますね。
以上、地域によって風習の違いはあるものの、節分は邪気を払って無病息災等を願うための行事であることには変わりありません。
節分には恵方巻を食べたり、豆まきをしたりして今年1年無事に乗り切れるように願ってみましょう。あ、ちなみに恵方巻を食べる時は恵方を向いて1本丸々食べきるまで黙って食べると良いそうなので、意識して食べてみましょう。今年の恵方は「北北西」だそうです!
ジェイではこの時期、毎年100本近い巻き寿司を社員が作って、皆で食べています。
(衛生面に気を付けて作っています)