中3生の皆さんへ
【 ジェイ教育セミナー大手前校 田渕 】
短い春が過ぎようとしています。皆さんは、時の流れなど感じることがありますか。私は最近、特にこの時期、新しい年(息吹き)を感じます。
桜は3月末頃から徐々に花を咲かせ、わずか4月中旬前まで見事なピンク色で咲き誇り、そしてこの一週間ほどで一気に葉桜へと変貌します。ここからは、いろいろな木々が濃い緑色に変化していくのもとてもいいですね。
さて皆さんは、どのような心境でこの春(4月)を迎えたでしょうか。少なからず、今年は今までの中学生活とは違い、「頑張るぞ!」と意気込みをもって中3という学年に臨んだのではないでしょうか。
ただ、現実は姫路市内のほとんどの中学が、今楽しい修学旅行の真最中です。続いて、G.W.があり、その後大半の中学で中間テストがないという中で、人間、「初心忘るべからず」と分かりながら、ついつい初心はどこかへ…ではないでしょうか。
特に、この一年、進路に向けて期するものがある人は、改めて初心を具体的に文章化し、明確に目標化しましょう。この一年は、皆さんにとって、人生初の岐路に立つ重要な年です。後悔することのないよう、今始めましょう。
■学習面
もうこの2年で自分の学習への取り組み、結果について何が不足か、各自で分かっているはずです。
①まず、内申点がこの4月のテストから3学期1月の実力まででつきます。実力に比して、内申不足の方は、今からでないと間に合いません。内申点(通知表)が2ポイント違うと行ける高校が1ランク変わるほど大きな要素です。授業への取り組み、態度、提出物、期限等々で今まで内申を下げていた人、すぐ改善すべきです。
②次に、実力不足の人、勿論①に直結しますが、これが最も重要で困難な部分です。実力は一朝一夕では伸びません。例えば、ここまでの2年間、ワークを仕上げればテスト勉強の完了と考えていた人、例えば、テスト等の間違いを見直すことなく放置していた人などはすぐ改善の余地ありです。
少なくとも、今までの卒業生の入試直前の学習ぶりを見ていると、ワーク類は何度も繰り返す、その際、分からない問題を徹底的につぶす(これが、自分で解説等見て解決できるか、先生の手助けが必要か見極め)、後日になってもいいので印をつけ、妥協しない、そんな姿勢が必要です。
さらに、当然のことながら今年は、中学3年という今までで最も難度の高い内容を新規に学びつつ、ここまでの不定着な部分を補うという2つの学習を同時並行せねばなりません。
■生活面
多くの人は、これから7月上旬~中旬の部活最後の試合に向けて、最も部活がハードになり、勉強との両立の踏ん張りどころとなります。勿論、陸上長距離の人や、吹奏楽等の特殊に部活が長く続く人は、よりけじめのある長期を見据えた生活パターンを考えましょう。
そして、この最も体のしんどい時期を終えてからやる、でなく、学習面での改善点をその忙しい生活の中に、習慣化していく努力を始めましょう。
改めて、自分の日々の生活パターン、特に学校から帰宅後の時間の使い方等チェックし、この一年今までと違う何を取り入れていくのか、しっかりと見つめ直す、そして実行することが必要です。