夏休みの過ごし方


 【 ジェイ教育セミナー本部事務局 山脇 】


「夏休み」 …大むかし?の子どもたちにとっては待ち遠しくて″ちむどんどん(笑)″する言葉の一つでした。家族旅行、キャンプ、夏祭り、海水浴、帰省などなどふだんなかなかできない楽しいイベントがたくさんあるし、昼の時間も長く現代より外は安全だったので長時間遊べるし、塾に行っていなかった私みたいな子どもにとっては毎日がパラダイス!でした。だからといってのび太君のように宿題を溜めまくって遊んでたわけではないですよ。

「夏休み」のように長期間学校がない場合、とにかく″生活のリズム″を変えないこと、乱さないことが最も重要です!たとえ何日間も勉強しなかったとしてもただ学校に行っている時と同じ時刻に起きて同じ時刻に寝るようにして生活リズムを守っていさえすれば気力は衰えたりしません。もし夜更かししたり、寝坊したりすると、忽ち体内時計が狂い体力を失った挙句、最悪生活気力さえ失ってしまうはめになります。そうなるとあとは負のサイクルが作用してダラダラと過ごす毎日の繰り返しとなり、40日があっというまに終わってしまいます。結果″ドラえもんのいないのび太君″なので、たまった宿題も熟せず最悪の2学期を迎えることとなり、勉強についていけない落ちこぼれができあがるのです。

大昔の子どもに比べると今の子どもたちは塾に部活に習い事にと滅茶苦茶忙しいですよね。そのうえ携帯があればゲームやSNSなど遊ぶ手段も多彩で寝る暇もないんじゃないかと心配になります。まあ、外で遊ぶのはむかしほど安全じゃないし、インドアの遊びが増えてしまったのも仕方がないような気もしますが、これに対しても考えなしに夏休みを過ごしてしまうと取り返しのつかない結果になります。今は手を伸ばせば何かある時代なので、ぼ~っとしてても割と飽きずに過ごせてしまうし、行き当たりばったりでも何とかなります。けれど計画もなく目標もなく過ごしてしまうとあっという間に時間が経ち、しんどい割には成果が得られません。こういった状態に陥らないためにも″計画を立てる″ことが大事です。

まず「夏休み」で宿題と併せてどんなことをするかを決めましょう。例えば『英検2級合格』とか『問題集5冊』とか具体的なものがいいでしょう。次にその目標を達成するために必要な時間数を考えて毎日の学習時間や内容を決めておくとイレギュラーが起こった時でも軌道修正しやすくなります。

とにかく長期休暇の「夏休み」を大失敗しないためには、″生活リズムを崩さない″ことと″(大雑把にでも)計画を立てる″ことの2つを心がけておきましょう。