なぜ学習するか。中間テストを前に。


【 ジェイ教育セミナー西飾磨校 淡井 】


秋分の日が過ぎました。いかがお過ごしでしょうか。さて、このジェイブログでは、いかに学習するかについていくつか、各講師が書いてきました。本日は、なぜ学習するのかについて考えたいと思います。もちろん、それは、みな違っていてよいし、1人に複数あってよいと思います。私の考えはこうです。人間は、考えるのが苦手だから、学習して上手になる必要がある、というものです。たとえば、次のような問題はどうでしょうか。「あなたはマラソン大会に参加しています。ゴール前で3位の選手を追いぬきました。さて、あなたは今何位?」

2位と答えてしまった人はいませんか。その人は、状況を思いうかべず、パッと答えを出したのではないでしょうか。3位の人を追いぬいたら、あなたが3位ですよね。このように、人間はどうも速断したがるようです。ただ、実生活においては、熟慮の上判断しないといけないこともあります。そこで、しっかり考えられるように、学習する必要があるのです。

しかしながら、塾生の皆さんの中には、「それなら、シミュレーションゲームやパズルで十分だ。」と考える人もいようかと思います。それに対しては、各教科の特性と利点をお伝えします。私が文系担当ですから、英国社について。

英語

日本語とは相当仕組みが違う言語を学ぶことにより、未知のものを観察、理解する力が身につくでしょう。特に、AI、ビッグデータの活用がいわれる現在を、「産業革命以後最大の変革期」ととらえる識者もいます。そうであれば、正真正銘の未知の時代です。みなさんには、「面白い時代に生まれて、ラッキー。」と思える大人になってもらえればと思います。

国語

皆さんが、自分が今何を考え、どう感じているかをどうやって意識しているか。それは言葉を通じてです。『究極の鍛錬』(ジョフ・コルヴァン著)という本があります。それによると、各界で優れた業績を残した人とはどんな人か。自分は何ができていないか、どうしたらよいかを徹底的に意識し工夫した人だと読み取れます。つまり、自分の課題を意識し言葉にする達人だといえそうです。我々も、国語の学習で、少しでもその域に近づきたいものです。

社会

地理・歴史・公民の教科書とは、研究者たちが見出した原因と結果の集積です。ですから、「1221年承久の乱が起こった。」でとどまらず、その原因は?その結果は?と学んでください。

実は、実生活で原因を突きとめるのは非常に難しいことです。たとえば、友だちがこちらを険しい顔で見ています。そのとき、その友人が自分を嫌っているからだと判断して良いでしょうか。何か悩んでいるのでは?体調が悪いのでは?他にも何かあるのでは?独断におちいらず、最も適切な原因を解明できること。これを目指し、学びましょう。

文系科目は暗記だけではありません。学ぶに足る科目だらけです。