冬期講習の話(中1・中2向き)
【 ジェイ教育セミナー太子校 阪本 】
太子校で数学や理科を担当している阪本です(10回目のブログです)。
今回は、特に中学校1年生と2年生の方に向けて、冬期講習に関するアドバイス等を3つ、伝えます。
(その1) 塾をペースメーカーと考えよう。
突然ですが、マラソンのペースメーカーを知っていますか?文字通り、「マラソンのペースをつくる人(ランナー)のことですが、マラソンの先頭に立ちトップ集団を引っ張って走るランナーのことで、現在のマラソンでは好記録を出すためには欠かせない存在です。自分でペースを設定して走るよりも、誰かにペースをつくってもらって引っ張ってもらったほうが速く走ることができるのです。勉強もこれと同じです。塾が示す計画表等は、「このくらいのペースで走れば(勉強すれば)、良い結果が出ますよ」という道しるべになる、と考えてください。特に、年末年始の休み中にペースを崩さないためにも、塾をペースメーカーとして活用してください。
(その2) 苦手な内容に取り組もう。
復習を大切にする。当たり前の、しかも大切な言葉ですが、数学や理科を教える者にとって、この時期には特に意味深いものになります。中1の「比例・反比例」や「光・音」、中2の「図形の証明」や「電流」などは2学期に学習する重要単元ですが、苦手とする生徒が数多くいます。「光の問題、意味わからん」とか「証明なんて、わからないから嫌い」というような声を(今年も)何度も耳にしましたが、「あきらめずに取り組んでほしい」と強く思います。かつての自分もそうでしたが、日々努力を続けていると、「ある日突然できるようになる」というミラクル(サプライズ?)が起きることもあるのですから。
(その3) テストに備えて準備しよう。
大半の中学校では、冬休みが終わると実力テストが実施されます。冬休みの宿題と同じ問題を出す学校も一部ありますが、その名の通り「実力を試す問題」を出す学校が多数派です。この「実力テストに備えて勉強する」ことが冬期講習の主な目的ですが、「冬休み中の勉強」には春休み中や夏休み中の勉強とは異なるポイントがあります。さて、何だと思いますか?それは、「学年末テストに備えて勉強する」ことです。
学年末テストは、他の定期テスト(中間テストや期末テスト)とは異なり、範囲がやたらと広くなります。数学や理科では、(自分の感覚では)約1.4倍くらい。いつものテストのように、「1週間前からでも間に合うかな」というような考えは禁物です。「善は急げ」の気持ちをもって、先手先手で準備することを心がけましょう。
以上、長々と書いてきましたが、少しでも生徒さんの役に立つことを願っての発言です。どうぞ、前向きに考えてくれますように。