アクリエひめじオープニングシリーズ 小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセル特別展inアクリエひめじ


 【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】


みなさんこんにちは、いまこのブログに到達した方、ジョーカーハシヒデの登場です。お勉強についての話は、良いことがいっぱい書いてある他の回のブログをご覧くださいネ。今回は臨時バージョンです。


今日は12月6日、さて何の日でしょう?…という、とてもベタな入り方で(笑)

今から2年前の2020年12月6日は、2014年12月3日に打ち上げられた小惑星探査機はやぶさ2が6年間の旅を経て小惑星リュウグウの一部を地球に持ち帰った日なのです!

 

…というわけで、先日アクリエ姫路で開催された特別展(11月25日~11月29日)に行ってきました。何とあの小惑星探査機はやぶさ2の小惑星サンプル帰還カプセルの実物が姫路にやってきたのです!これは行くしかないでしょう!というか、行ってきたのです、見てきたのです、めちゃめちゃ楽しかったです!


はやぶさ・はやぶさ2とはJAXAが打ち上げた小惑星探査機で、それぞれ数年かけて地球と火星の間を公転している小惑星イトカワ・リュウグウまで飛行し、小惑星の岩石を地球に持ち帰るという人類史上初のミッションを成し遂げた探査プロジェクトです(はやぶさ2プロジェクトは現在も進行中)。


会場に入ると、まずは「はやぶさ2」打ち上げからカプセル帰還までのプロジェクト全体についてまとめられた動画を観ます。100人分程度の座席がソーシャルディスタンスで用意されたホールで大画面動画視聴!もともと宇宙が好きなので内容はある程度知っているのですが、それでもワクワクしながら全編1時間程度すべて観ました。はやぶさ2の偉業もすごいのですが、ストーリーの途中ではやぶさ(初代)の話があり、様々なトラブルに見舞われながら満身創痍で地球に帰還し、最後に撮影した地球の写真を送信中に力尽きたシーンはやっぱり目頭が熱くなってしまいました。時間さえ許されるなら繰り返しずっとずっと観ていたかったですね。


次に特別展示ゾーンへ。ここには、はやぶさ2本体から切り離され地球に帰還したカプセルが、耐熱パネル(レプリカ)、内部サンプルケース保持モジュール、パラシュート、帰還カプセル回収運搬ケースなど、耐熱パネル以外はすべて実際に使われたものが厳重にガラスケースに封をされて展示されていました。もう見ているだけでリアル宇宙を想像しっぱなしです。そして特別展示ゾーン出口に何と!はやぶさ2が回収した岩石そのものが展示してあるではありませんか!回収した岩石は全量でも5.4gで世界中の研究機関に配分されますから、さすがに岩石の展示は無いだろうと思っていたので、テンション爆上げ!目の前のガラスケースにはルーペで拡大された真っ黒くて小さなゴツゴツした石が鎮座しています。これまで見たことない黒味の岩石、遠い宇宙から持って帰ってきた岩石です。もう最高です!混んでいなかったので、次の見学者がくるまで独り占めで見てました(本当にラッキー!)。


次のエリアでは小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」のレプリカや、一連のミッションに関わる他の装置などもたくさん展示されており、模型といえども実にリアルで、太陽電池モジュールやイオンエンジン、姿勢制御スラスターなどなど大迫力でした。打ち上げの時はロケット上部のフェアリング内に探査機が入っていますから小さいイメージですが、探査機本体が1m×1m×1.5m、打ち上げ後に太陽電池パネルを展開すると翼端間は5mを超えます。皆さんにお見せしたく写真をたくさん撮ってきたら…著作権の関係でブログには掲載できないんだそうです(大泣~っ💦💦💦)。


はやぶさが宇宙からのリターンに先鞭をつけ、はやぶさ2がその技術を確立したと言っても良いと思います。打ち上げから帰還までの制御技術ももちろんですが、はやぶさ2がリュウグウで実行したミッションは地球からの信号制御でなく、自律航法と自律制御ではやぶさ2自身が判断してミッションを行うものでした。これははやぶさ2からの電波が地球まで届くのに30分もかかる(電波は光速で伝わるのですが)ため、自律でないと作業効率が圧倒的に悪くなるからです。書くと簡単に見えますが、はやぶさ2はこのとんでもない困難を何事もなかったかのようにやり遂げたのです。それらはすべて初代はやぶさでの数々の挑戦と失敗から学び、改良された成果なのです。


持ち帰った岩石は小さな小さな一つ一つの破片ごとに調べられ、データベース化する作業が続いています。このデータは公開され、世界の誰でも自由にアクセスできます(こちらから→)Ryugu Sample Database System (jaxa.jp) 皆さんもぜひアクセスしてみてください。サンプルを使った研究を希望する人は研究内容や計画を提案し、承認されるとサンプルを提供してもらうことができます。このサンプルの研究には播磨科学公園都市(兵庫県赤穂郡上郡町光都)にある大型放射光施設SPring-8も活躍しています。将来ジェイの生徒さんから、このような研究や宇宙に携わる人材が出てほしいな~と思いつつ、後ろ髪を引かれながら会場を後にしました。


試料回収カプセルを放出したはやぶさ2は、その後次のターゲットとなる天体を目指して現在も飛行中です。メインエンジンであるイオンエンジンの燃料はリュウグウから帰ってきた後も十分に残っており、次のターゲットまで余裕で持つそうです(ターゲット到着は2030年頃の予定)。様々な技術のすごさについての解説をするとブログが無限になりますのでこの辺にしておきますが、これらの技術を開発・完成させていく「やってみよう!やってやろう!」という熱意こそが何よりも大切なんだとあらためて感じた一日でした。


ちなみに、リュウグウの試料を研究施設に運搬する際に使う円筒形のコンテナ(試料を真空状態で密封できるコンテナ)は兵庫県のメーカーが製造しているんですよ~(ニッコリ)。