天体望遠鏡誤操作事件
【 ジェイ教育セミナー大津校 橋本 】
みなさんこんにちは、いまこのブログに到達した方、出た、ジェイのジョーカーを引いてしまいましたね。ハシヒデの登場です。お勉強についての話は、良いことがいっぱい書いてある他の回のブログをご覧くださいネ。
小5、小6とやらかし少年だったハシヒデ…その片鱗は小3の時に既に現れていたのです…
相生の山里に住んでいたハシヒデ少年は、お星さまが大好きなたいへん「ロマンティックな少年」でした(…ということにしておきます)。ふつうロマンチックな少年は星座を見上げてギリシャ神話のお話を想ってみたりするのでしょう。しかしハシヒデは天体そのものに興味があったので、駄々をこねて天体望遠鏡をゲットしたのです。この時は、その後すぐに父親が経営していた会社が倒産して極貧生活になろうとは知る由もなく人生最後の駄々になったのですが…(汗)
今のようにホームセンターで望遠鏡を買って持ち帰れる時代ではなかったので、注文して郵送で送られてきました。届いたのはある土曜の午後でした(だいたいハシヒデがやらかすのは土曜の午後が多いのです)。父親は仕事、母親は妹と弟を連れて(あ、私は長男なんです~)買い物に出ていました。つまり一人でお留守番。そんなところに望遠鏡というワクワクが頂点に達する荷物が届いたのです(いまどきの宅配便なら子供が一人で留守番している家に荷物を置いていくなんてしないと思いますが、昔はおおらかというか何というか、昭和というのはそんな時代でした)。
さて問題なのはここからのハシヒデの行動です。小3ならせめて親が帰ってくるまで開梱せずに待ってりゃいいものを、ワクワクが頂点です、待てないのです。自分でそそくさと開梱して、説明書の難しい漢字と格闘しながら縁側で組み立てて…楽しかったですねぇ。無事組み立て終わったのが午後2時頃だったと記憶しています。完成した屈折望遠鏡をしげしげと眺めながら数分…せめて最初に観察するなら月が昇るまで待てばいいものを、待てないのです。
「何か観測できるものはないか…あっ!あるじゃないか!強く自ら光り輝く巨大な天体が!」
そうです、太陽です。早速太陽を観察しようとしたのです。小3といえども望遠鏡で太陽を観るときはカラーレンズをつけないといけないことは知っています(理屈の上では)。ただそこは小3、太陽を追うための赤道儀の使い方がまったく分かりません(今の望遠鏡なら自動で赤道儀が動いてくれるものもあります)。よって本体の接眼レンズを遠目に覗きながら「だいたいこのへんかな~、大まかな位置が分かってからカラーレンズを取り付ければいいや~(^^♪」と望遠鏡本体をクイクイと適当に動かして太陽を追ったのです。
「う~ん、見つからないなぁ」と思ったその瞬間!「ビシャッッッ!」と凄まじい閃光が右目に飛び込みました!そうです、カラーレンズが無いまま太陽をドンピシャでとらえてしまったのです。
ものすごい右目の痛みとともに金づちで頭を殴られたような激痛が走り、「ううっ…」というかすかなうめき声とともにその場にうずくまってしまいました。痛くて痛くてしばらく(とても長い時間に感じましたが)右目を手で押えたまま動けませんでした…
やがて激痛がやや治まり動けるようになったので手を右目から離したのですが、離すと同時に右目からものすごい量の涙が流れてきました。また、右目に何か大きなゴミが入ったような耐え難いゴロゴロとした感覚があり痛くてどうしようもありません…ヨロヨロと洗面所まで歩き、鏡で右目を見てみると眼が真っ赤っ赤でした。もう観察どころではありません。しかし家には誰もいませんから、一人で痛みに耐えるしかなく(携帯なんてありませんし)、やらかしたのは自分なので我慢するしかなかったのです。
しばらくして母親が帰ってきました。しかし自分が悪いので言い出せません。すると母親が真っ赤な右目に気付き「アンタ!その眼どないしたん?!」と驚きの声。
仕方なく叱られることを覚悟で事の経緯を一通り説明したものの、気持ちの中では「び…病院連れてってくれるんかなぁ…(チラッチラッ|д゚)」母から一言「そらアンタが悪いわなぁ~」終了。「えっ?び…病院は…」何事もなかったように普通の生活が続いたのです(笑)。結局その後痛みとゴロゴロが引くまで3日ほどかかり、充血が引くまでには一週間を要したのですが、自然治癒でした(自慢にならない(笑))。調べてみると失明していてもおかしくない状況だったようですね。視力は落ちましたが、右の眼球は今日も元気に動いています。
教訓「太陽を観るときは初めからカラーレンズをつけよう」…そこ?
おバカ少年のお話はまだまだありますよ(笑)