4月を迎えて思うこと
【 ジェイ教育セミナー本部事務局 山脇 】
4月は新年とはまた違った意味でのスタートの月ですね。入学式・始業式を迎える子供たち、入社式に向けて期待と不安でドキドキしている新社会人たち。今年は久々に「お花見」も解禁となり新しくスタートを切る人たちにとってはこの3年に比べて明るい新年度となりそうです。
4月といえば、みなさんは4月8日の「花祭り」を知っているでしょうか?「灌仏会」とも言われますが、「お釈迦さまの誕生をお祝いする日」なんですよ。12月25日が「クリスマス=イエス・キリストの誕生をお祝いする日」だということは誰でも知っているのに、「花祭り」を知っている人は多分…いやきっと少ないと思います(日本人なのに…?)。日本人は半分以上の人が「信じている宗教はない(=無宗教)」と思っているらしく、イベントや行事ごとにこだわりがありません。例えば七五三や成人式などは神社(神道)で、お葬式や法事は寺(仏教)で行うなど昔から使い分けています。キリスト教を信じているわけではないけど讃美歌を歌ったり、プレゼントを交換したり、と日本中でクリスマスを楽しんでいますよね。それなら日本と関係深い「花祭り」もお花見と一緒にイベント化してほしいものですが…。「花祭り」はお寺で催されるので、気軽に家族でお出かけしようとか、恋人と過ごしてみたい行事ではないかもしれませんね。(笑)まあ桜餅や草団子なんかを食べながら甘茶を飲んだりするぐらいはやってみてはどうでしょう。甘茶は以前はやたら甘いだけのお湯って感じでしたが、最近は結構美味しくて飲みやすくなっていますよ。
私の中学入学時の思い出は、制服がやたらデカかったことや突然強制的に新聞配達を始めさせられたこと、さらに毎日の弁当に絶望したことでした。制服は成長期だからと大きめのサイズを与えられたのは理解できたのですが、新聞配達はまったく意味がわかりませんでした。理由などを言って納得させてくれるような家ではなかったので、「きっとこれは夢だ、長い夢だ」と思い耐えるしかありませんでしたが、これはまだ学校外のことだったのでマシでした。問題は毎日のお弁当……4月は給食から弁当になったこともあってみんなのお弁当のなんと豪勢なこと!カラフルなこと!まるでお花見やピクニックかと思う凝ったお弁当ばかり。その中で起こった悪夢のような出来事…さすがに初日は私も少しは期待していて、多少ドキドキしながら弁当箱の蓋を開けました。すると信じられない光景が!おうど色一色の長方形の物体が…よく見ると、おかずの高野豆腐の汁が真ん中の仕切りを越えてごはんエリアに侵入し、全体が高野豆腐色一色になったのです!おかず1品でも情けないのに最悪です。ちなみにこの日帰ってからお弁当について「明日からおかずを2つにして」とささやかな要求を提示したところ、なんと次の日からお弁当も晩御飯もなくなりました!
私の中学生活はこういったことが日常茶飯事に起きて、おかげさまで精神的にかなり強く育ちました。
さていよいよ新しい学校への入学です。合格の喜びも束の間、大量の宿題に不安と焦りが日に日に募る新高校1年生のみなさん。初めての制服を眺めながら期待と不安が交錯している新中学1年生のみなさん。これから起こるすべての出来事はみなさんを育ててくれる糧となるに違いありません。幸も不幸もすべてポジティブに受け止めることができれば万事なんとかなるものです。