「射法八節」


 【 ジェイ教育セミナー手柄駅東校 中川 】


先日、中学1年生の生徒に「何部にしたの?」と聞きました。

中学生として勉強はもちろん大切です。しかし、部活や生徒会などに所属し、様々なことを経験することで、勉強では学べないたくさんのことを学ぶことができます。


私は中学では将棋部でしたが、ほぼ帰宅部みたいなもので、部活に打ち込んではいませんでした。なので、楽しそうに部活の話をする生徒の話を聞くと中学の頃のことを思い出し、少し羨ましくも思います。

そんな私も、高校では弓道部に所属していました。

当時の私は、弓道とは「単純に弓を引けばいいだけのこと」だと軽率に考えていたので、入部したらすぐに弓を引けるものだと思っていました。ですが、実際に弓を引いたのは高校1年生の年末でした。それまでは、体力づくりとして部室の掃除をしたり、安土(的を立てるところ)を作ったり、道具や袴を買うためにアルバイトをしたりしていました。

また、礼儀作法・動作を学ぶ中で「射法八節」というものを学びました。

「射法八節」とは、①足踏み、②胴造り、③弓構え、④打起し、⑤引分け、⑥会、⑦離れ、⑧残心の8つの区切りからなる、弓道における基本的な動きのことです。実際に、弓を引くのは③~⑦で、①②はそのための準備、⑧は余韻(心的な意味で)だったように思います。

弓道は、ただ単純に弓を引けばいいだけのことではなく、弓を引く前の「準備」がとても重要なのです。


定期考査も受験も弓道と同じで、本番に臨む前の「準備」が非常に大切です。予習や復習、テスト前の勉強をきちんと行い、万全の状態で本番を迎えましょう。


もうすぐ期末考査ですが、みなさんしっかりと「準備」を始めていますか?