目標の立て方 


【 ジェイ教育セミナー西飾磨校 淡井 】


今年の夏も気温が高い、と予想されています。そこで、精をつけるべくウナギを、と言いたいのですが、こちらは値段が高くて手が出せません。私はササミを白味噌につけこみ、山椒醤油で照り焼きにして(食感は少しウナギ風)、精をつけようと思います。


さて、夏休みを前に、大人が子どもによく言うことといえば、「目標や計画を立てなさい。」でしょうか。目標の立て方に関しては、さまざまな研究・調査があります。今回はそのことについて一部紹介しようと思います。


①目標は自分で立てる

「自分で立てるからこそ、その目標を裏切れない」。これがポイントです。たとえば、2015年のラグビーワールドカップ日本代表を思い起こしましょう。彼らは自分たちで「(注目度の低い)ラグビー日本代表の歴史を変える」という目標を掲げました。その結果、異例の負荷の高い練習をこなし、「ブライトンの奇跡」を起こしました。もちろん、受験生にとっては、志望校合格が目標でしょう。ただ、それが最終目標ではないはず。そこで、「自分はどうありたいか」「自分はどうなりたいか」というその先の大きな目標も考えてみてください。もし、憧れの偉人、研究者、スポーツ選手等がいるのなら、その人の写真や書籍を目につくところに飾るのも良いと思います。


②目標に数字を加える

①で立てた目標に向かうため、数字を含めた小さな目標も立ててみましょう。こちらも重要です。なぜなら、ズルをしないと達成できないような目標では、自己嫌悪に陥ります。あるいは、自分に甘すぎるものでは、成長はできないでしょう。この数字には関しては、誰かに相談してもよいと思います。その場合、必ず複数の選択肢を用意し、最後は自分自身で選択をしましょう。

次に、学習に関する数字を入れた目標の具体例を紹介します。最も大切なことは、いつ、どこで学習をスタートするか、数字を入れて決めることです。「9時になったら、部屋の机で勉強をスタート」という具合です。というのも、ニューヨーク大学のペーター・ゴルヴィツァー教授によると、この目標を立てた学生は、そうでない学生より、50%も学習時間が長かったそうです。


③目標に楽しみを加える

私は、5年ほど前から、「帰宅してシャワーを浴びたら、英単語・リスニングの学習をする」と決めています。しかし、2年ほど前に、それが苦しくなりました。そこで、家具に詳しい知人に相談して、中古ですがピンときたワークチェアを購入しました。そしてこの椅子では、「学習・読書以外はしない」と決めました。つまり、お気に入りの椅子に座りたいなら、学習しろということです。おかげで持ち直し、時間量でいうと以前よりも増えています。塾生の皆さんも、たとえば、苦手科目を学習したら、大好きなお菓子を食べてもよいなど、楽しみを目標に取り入れてみてください。



この文章を書くにあたって、以下の本を参照しています。ピンとくるものがあれば、是非お読みください。

・荒木香織著『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』

・バーバラ・オークレー他著『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』

・アイエレット・フィッシュバック他著『科学的に証明された自分を動かす方法』