嘘のような本当の話(マクドナルド編)


 【 ジェイ教育セミナー太子校 阪本 】


太子校で数学や理科を担当している阪本です(12回目のブログです)。

今回は,友人から聞いた「嘘のような本当の話(マクドナルド編)」です。


全世界で年間15億食を販売するといわれるマクドナルド。ハンバーガーを主力商品として展開するファストフードチェーン店であり,だれもが知る有名企業とも言えます。本社がアメリカにある関係でしょうか,店の中での注文等は,英語を使ってやり取りします。慣れるまでは,これが結構大変です。

「ニューオーダー,シックスフィレ,プリーズ」「オンターン,フォーマック,プリーズ」と言われても,大半の人にとっては「?」という感じでしょう。日本語で言えば,「新しい注文で,フィレオフィッシュを6つ作ってください」「緊急の注文で,ビッグマックを4つ作ってください」といったところです。確かに英語で言えば短くて済むし,「フィレ」や「マック」といったよく売れる商品(フィレオフィッシュやビッグマック等)の略語であれば,わかりやすいとも言えます。しかし,時として略語は悲劇(喜劇?)を生みます。

以下,友人が私に語った実話(?)です。それは,マクドナルドの勤務を始めてから約半年がたち,ようやく自分の周辺の仕事も落ち着いてきた頃のこと。


お客様案内係の女性従業員から「ツーストロー,プリーズ」と言われた友人は,「ツーストロー,サンキュー」と答え,意気揚々とその案内係の前へ。次の瞬間,「何ですか,これ?」の一言。「いや,何って,ツーストローって言ったから…」「これが?」。数秒の沈黙の後,案内係は「ストローは,マックシェイクのストロベリーのことですよ。知らなかったんですか?」と小声で教えてくれました。「そうか…」。ストローを2本持って行った友人は,「今だから笑えるけど,その時は恥ずかしくて,顔から火が出る思いだった」とのこと。

後日談。ツーストローの意味を教えてくれた女性従業員に,「あのときはありがとう。これからもいろいろと教えてください」と伝えた友人は,その後何かと理由をつけて彼女に声をかけ,ついにはデートに誘うところまで持ち込んだらしい。「顔から火が出る思い」は,淡い恋心が原因だったのかもしれません。あれから約40年。


若いころの思い出に,少し癒された気分になりました。