夏の定番と言えば・・・


 【 ジェイ教育セミナー赤穂駅前校 竹井 】


受験生の方は別として、ここ1週間ほど塾の授業がお休みでした。特に8/13(日)~8/16(水)は「お盆」の期間でした。

ただ、今年は昨年と同じく台風が来たことで、思ったようなお休みの過ごし方ができなった方もいるかもしれません。


さて、この「お盆」ですが、祝日でもないのに唯一、お休みになる期間(ただし、全ての方がお休みするとは限りませんが)です。主な目的は「先祖様の供養」。お盆の間だけ、亡くなられた方の魂がこの世に帰ってくる。この世とあの世とを行き来するための乗り物を「きゅうり」や「ナス」で作ったり、帰りを見送るために「送り火」を焚いたりするというものです。

最近は、こうした伝統行事の意義が失われつつあるかもしれません。古くから伝わる日本の伝統行事(七夕・花火大会・お月見・大晦日など)はいくつもありますが、それらの背景を知ることで、その行事(または地域)の歴史・文化を知ることにもなり、「地理」の勉強にもいくらかつながっていくのではないかと思います。(今回は紙面の都合で詳細(しょうさい)は割愛します)


お盆を故郷で過ごされた方は「お盆料理」を食べているかもしれません。これも地域によってメニューが異なりますが、「夏の定番」として出される「素麺(そうめん)」。「細く長く幸せが続くように」と願いを込めているなど諸説あるようです。

「素麺」と言えば、「♪そ~めんやっぱり『揖保乃糸』」。龍野で産まれた「播州地方の名品」と言われています。これも「素麺作りに適した気候・風土」があったからのものでした。時代も、江戸時代からになるそうです。

世界の四大文明が大河流域で栄えたように、播磨の食文化も、播磨灘に流入する5つの川(播磨五(はりまご)川(せん))によってもたらされた恵みであったようです。その1つに、「小麦文化」。小麦に、全国的にも有名な「赤穂の塩」が原料で作られたもの。また、近くを流れる「揖保川(いぼがわ)」の水も、鉄分が少なく素麺作りに適していたそうです。また、食べ方を見ても、「そうめんチャンプルー」「そうめん流し」「かぼす麺」「鯖(さば)そうめん」など、各地域の特性・特産を生かした様々な食べ方があります。


身近に、こうした歴史・文化があることを知っていくと、何かおもしろいと思いませんか?(自分だけでしょうか?!)