単語学習


 【 ジェイ教育セミナー大手前校2号館 丸岡 】


ジェイでは毎回基礎力トレーニングといって3分間で単語のテストを実施しています。いつも生徒さんは必死になって覚えてくれています。ジェイ生は慣れていますが新入塾生はやはりしんどいようで、いつも「最初の1ヶ月は辛抱してください」と伝えています。すぐに慣れてくれますが、学校や入試で必要な単語を普段から覚えていけるというのは塾に通うメリットの一つと考えます。この冬は中1なら不規則変化の過去形、中2は過去分詞を覚えてもらいます。毎年1月、2月でマスター出来ますのでしっかりこなしていきましょう。

まれに聞かれるのが「単語をどうやって覚えたらいいですか?」という質問です。中学生には「発音できる状態で書いて覚えるように」と答えています。恐らく10年後も同じように答えていると思います。なんの工夫もないですが、英語学習の初期段階では愚直に覚えるのが一番と考えます。あるかどうか分かりませんが、楽に覚えるやり方を最初に知ってしまうのはよくないと思います。(過剰な表現のYouTubeのサムネにまどわされないように)。しかし、学年が上がるにしたがってそれだけではしんどいので一応の工夫は伝えるようにしています。

語源から攻めたり、接頭辞などから攻めたり高校生になるとそういう攻め方も必要になってきます。接尾辞を知らないと、contribute(貢献する)、distribute(配布する)、attribute(~のせいにする)みたいな似たような語を覚えるのは書いて覚えるだけではしんどいです。また、語源からイメージすると単語を見た時にちゃんとした意味が分からなくても「こんな意味かな?」が推測できるようになります。partyはもちろん意味は「パーティ」ですが、人々が集まるイメージを持てば「政党」という意味が推測できますし、すんなり頭に入ると思います。正確には語源は「分ける」なので同じ志を持った者たちで分かれた集団といったところでしょうか。英検では級が上がるにつれて大問1の単語は難度が上がります。選択肢の全ての単語を意味が理解できる状態はまずないでしょう。よって、単語をイメージできる力をつけていくのは学習が進めば必要になっていきます。

中3生にも可能な限り伝えています。hang「~をかける、つるす」を「ネックハンギングツリー」というプロレス技や刑罰の方法で説明したりしましたが、やはり服をかけるハンガーが一番通じました。身近にあるものにつながると覚えやすいようです。serve「食事を出す」はservant「召使、使用人、奉仕者」から入ってセバスチャンの話をしましたが誰一人通じず、a civil servant「公務員」に持っていくと腑に落ちたようです。単に覚えろではなく単語に興味を持てるような話は出来る限りするようにしていますが、それを踏まえたうえでしっかり覚えていってほしいと思います。

英語学習は「単語に始まって単語に終わる」です。しんどいことですがいっしょに頑張っていきましょう。