選択


 【 ジェイ教育セミナー高校部 岡田 】


いよいよ「大学入学共通テスト」が目前まで迫ってきました。

受験生のみなさんは「がんばれ」や「もっとやれる」のような「勉強に関する真面目な話」を、学校でも塾でもおそらく聞いていることでしょうから(自分もしているので)、角度を180度変えて書いてみたいと思います。

共通テストでは選択肢から解答を選ぶわけですが、この「選択する」という共通テストの出題形式を頭に巡らせていたとき、過去に見た映画を思い出しました。


1998年に公開された「スライディング・ドア(Sliding Doors)」という映画です。僕は主演のグウィネス・パルトローという女優さんのファンだったので劇場に足を運んで見たことを覚えています。この女優さんは、(ある一定の年齢層より上の方には)ブラッド・ピットの元カノという肩書の方が有名ですが、「恋に落ちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)」でアカデミー主演女優賞を受賞しているんですよ。

物語に話を戻すと、ある女性が地下鉄に「乗った」か「乗らなかった」かで(正確には「乗れた」か「乗れなかった」かですが)、どういう運命を辿るのかをどちらの場合も描いているという映画です。どちらを選択したとしても、人生の中ではアップとダウンがあるということを語っています。人生においての選択、人との出会いの大切さを描いている作品でした。


続いて「君の膵臓をたべたい」(2017年公開)の中で、

「君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。

私達は、自分の意志で出会ったんだよ。」という印象的なセリフがあります。

今の状況は偶然なのではなく、過去の自分たちが日常の中で選択したことの積み重ねの結果だ、必然だと語っています。


ということは、春の志望校合格が目の前にあるとして、それを実現・必然にするためにはやはり、選択することになるでしょう。「もう十分」と思いマイペースに過ごすのか、「まだまだやれる」と思って勉強しつづけるのか。日々の小さな一歩が未来を変えていくのでしょう。

と、ここで冒頭の文章を見返すと「角度を180度変えて・・・」と書いてありますが、「360度」になってしまったので、ここで終了とします。