いいな、と私が思った話


 【 ジェイ教育セミナー太子校 阪本 】


太子校で数学や理科を担当している阪本です(14回目のブログです)。
今回は、「いいな、と私が思った話」です。

おじいさんが、孫に「さるかに合戦」の昔話を語って聞かせたときのことです。
おにぎりと交換したカキの種を、カニは大事に育て、ようやくカキの実がなりますが、そのカキの実をサルにほとんど食べられてしまいました。カニが困っていると、友達のクリ、ハチ、うすがやってきて、カニの話を聞き、意地悪をしたサルを懲らしめることにしました。クリに体当たりをされたり、ハチにさされたり、様々な仕返しを受けたサルは、カニに意地悪をしたことを謝り、カニもサルを許すことにしました。その後、サルはみんなと仲良くなり、いつまでも仲良く暮らしました。

ここまでの話を聞いた孫は、「この話は知っているよ。人の嫌がることをしてはいけない、ということでしょう。」とおじいさんに伝えました。そこで、おじいさんは、「そうだね、確かにそういうことも言えるね。」と、孫の言うことを一度受け止めた後、「でも、わしが伝えたいことは、それだけではないんだ。おにぎりには無いものが、カキの種には2つあるんだよ。それがわかるかな?」と話しました。孫はしばらく無言で考えていまし
たが、しばらくしておじいさんは答えを言いました。「それはな、命と未来だよ。カニはそれをわかったうえで、おにぎりとカキの種を交換して、大切に育てたんだ。この話には、命と未来を大切にしよう、という教訓もあるんだよ。」

この話は、高名な先生の本から私が見つけたものです。何度か授業で話して聞かせましたが、「命と未来」をノーヒントで答えた生徒は、ほとんどいません。でも、「いいな、と私が思った気持ち」の一部だけでも、生徒さんに伝わればいいかな、と感じます。