中学生の皆さんへ


 【 ジェイ教育セミナー龍野校 松下 】


中学校の新年度がスタートして1カ月が過ぎようとしています。多くの中1生においては、小学校と校舎は変わり、またいくつかの小学校の生徒が集まってきて、小学校と比べ、生徒の数が増え、新たに友達もできつつあるかと思います。教科書も、小学校と比べ、内容も詳しくなって、覚えることが多くなっていると思います。まだ、4月は教科書内容を驀進するということはないと思いますが、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、進みが速くなっていく中学校もあります。勉強のみならず、部活動選びも慎重に。周りの意見を聞き、できれば勉強と両立できる部活動を選ぶ方がよいのですが。これからの3年間、夢を持って歩んでいってほしいと思います。

中2生においては、昨年の1年間は勉強に生活面に、満足のいく1年間を過ごせたのでしょうか。昨年1年間の反省を踏まえ。新たに2年目のスタート切ったところです。昨年の1年間が「不満足」ということであれば、この1年間にリセットをかけて取り組んでいける学年です・

中3生においては、とうとう「受験生」となりました。ここからは、1つ1つのテスト結果が「内申」という評価に入っていきます。目標をしっかり定め、邁進しましょう。

さて、私自身の中学校の3年間はというと、中1のときの成績はまだまだでした。中2になったときに、勉強面などでよいライバル関係を築けた3人の友人に出会ったのが大きかったと思います。「4人で姫路西高に行こう。」が目標になりました(結果的には私を含め、4人とも合格できました)。私自身はかなり甘い人間だったので、同じ目標を持つ友人に肩を並べたいという一心で頑張れたと思います。ただし、中2のときには、他の3人には勝てず、常に4番目でした。時には、「勝てない」ということに空回りしたこともありました。中3に上がったときに、この3人の友人たちとは離れ離れになり、そこで自分自身をもう一度見つめなおすことができ、「肩肘張らずに自分なりに頑張ればいいや。」と思えるようになり、そうすると肩の力が抜けたのか、成績で勝てることもできてきました。この友人たちには、読書の楽しさも教えてもらいました。特に歴史小説で司馬遼太郎の「竜馬が行く」「坂の上の雲」などです。文庫本で8冊ほどありますが、はまると苦にならず読み進めることができます。主人公に感情移入すると、自分もこのようになりたい、なれるのではないかといった良い意味での錯覚に陥ります。その他、吉川英治の「宮本武蔵」「三国志」も読んでいて楽しかったです。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」は大学生になってから読みましたが、高校のときに読んでおけば、漢文の参考になったのにと思いました。

このように、友人や本との出会いなども大切にしながら、皆さんも中学校生活を有意義に送ってほしいと思います。