ゴールデンウィーク
【 ジェイ教育セミナー花北校 増田 】
今年のゴールデンウィークをどう過ごされたでしょうか。
連休であることを活かして旅行に行った人が多いでしょう。(ただし、あまりの円安のために、昨年までは海外旅行に行っていたけれど、今年は国内旅行にされた方もいるのかもしれませんね)
中学2年生の英語の教科書『NEW HORIZON』のUnit1 Scene1で、ゴールデンウィークにシンガポールに行くという場面が出てきます。そこでの英語表記は「the "Golden Week" holidays」となっています。
なぜわざわざ引用符(")とholidaysが付いているのか。
それは、ゴールデンウィークが和製英語だからなんですね。日本で4月終わりから5月初めにかけて休日が続く期間のことをそう呼んでいるので、当然海外の人には「黄金週間」と言っても何のことか通じません。それで日本の文化に馴染みのない人にも伝わるように、そういう表記にしてあるのです。
ちなみにNHKのニュースを見ていると、ゴールデンウィークという言葉は使われていないことにお気づきでしょうか。
理由はいくつかあるようですが、もともと映画会社の宣伝用語として使われ出したので、公共放送としては公平性を重視するために使用せず、代わりに「春の大型連休」のような言い方をしています。
一般的に正月映画やお盆映画が大きな興行成績を残しますが、1951年の『自由学校』という作品が映画会社「大映」の創設以来最高の売り上げを記録して、大型連休の時期の興行を活性化させるために「ゴールデンウィーク」という名称を使い始めました。それが映画業界のみならず、一般的に普及したのですね。
言葉にはそれぞれ意味があり、特別な表記を行うには必ず理由があるものです。気になるものが出てきた時には、調べてみると面白いものですよ。