案ずるより産むがやすし?!元気があれば何でもできる!?


【 ジェイ教育セミナー安室校 宮越 】


こんにちは。安室校文系担当の宮越です。いままで勉強関係のブログをいくつか書かせて頂きましたが、今回初めてテーマが「フリー」となっています。正直そのような文章を書くのは得意ではないのですが、がんばって書きますので、しばしお付き合いください。

私は社会が好きで、昔から社会の授業を担当していましたが、常々思っていたことがありました。それは、「普段授業でみんなに教科書に載っていることをあれこれ説明しているけど、これらの『本物』はいったいどうなっているのだろう?」ということです。「見に行きたいけど、時間もないからなあ」となかば自分に言い訳をしていたのですが、人生に転機があり、「一度きりの人生だから、やりたいことをやってみよう!」と一念発起、思い切って行ってみることにしました。


最初に行ったのは「長崎県」です。何泊ですか?いいえ、日帰りです。えっ、日帰りで行けるの?なんと行けてしまうのです。新幹線をなめてはいけません。たいていの場所は日帰りで行けます。あとはやる気と行動力だけ。あとスマホは万能です。観光名所や史跡、時刻表まで、スマホと自分の足があれば、いろんなところに行けます。

かねてから「出島は今は陸続きになっている」と聞いていたのですが、本当にそうなのか、この目でずっと確かめたかったのです。長崎駅を出て、最初におどろいたのは坂の多さです。まず山の斜面にこれでもか、と住宅がひしめいており、姫路とは全く異なる風景が広がっていました。そのような日常と異なる風景をみるのも旅の醍醐味だと思います。

その風景を見ながらせっかくなので徒歩で出島に向かおうと地図を見ると、すぐ近くに「日本二十六聖人記念館」とあります。社会の先生なのに不勉強で知らなかったのですが、豊臣秀吉の時代に迫害されたキリスト教徒が処刑された地で、当時のローマ教皇も訪れたことのある神聖な史跡でした。江戸時代の隠れキリシタンの、仏像に似せたマリア像などの展示もあり、信仰のもとに時代と戦った人々の壮絶な人生を感じることができました。

記念館を出て、てくてくと出島に向かって歩いていると、今度は視界に大きな仏像が飛びこんできました。「あれは何だろう?」と興味をそそられて寄ってみると、かつて勝海舟と坂本龍馬が宿泊したこともあるお寺で、「福済寺」というところでした。近づいて驚いたのは、大きな観音様がこれまた大きな亀の上に乗っていたことです。なかなか興味深いお寺でした。またキリスト教の史跡のすぐ近くにこのような仏教のお寺があり、日本の文化のふところの広さをあらためて感じました。

このあと出島を訪れ、「想っていたより小さいなあ」と思ったり、当事の職人がどうやって出島を建設したか、また出島にもたらされた当時の品々の展示など、さまざまなことを学ぶことができました。残念ながら長崎原爆資料館や、世界遺産の軍艦島などは見ることができませんでしたが、それは今後の楽しみにとっておきます。


事前に予定を立てて回る旅行もいいですが、その時の興味や関心にそって見て回るのも贅沢な旅だと思います。みなさんも機会があればぜひ『本物』に触れてください。



日本二十六聖人記念館
福済寺
出島入口