とんど焼き
【 ジェイ教育セミナー西飾磨校 加古 】
今年も、もうとっくにお正月は終わってしまいましたね。(1月「行く」、2月「逃げる」、3月「去る」とはよく言ったものです。)
先日お正月の終わる日(「松の内」が明ける日)、私は近所の神社へ「とんど焼き」に行ってきました。あちこちからもたくさんの人たちが正月飾りのしめ縄(しめなわ)を持って来られ、「とんど」に入れて燃やされていました。
その日、神社の境内(けいだい)が学校の帰り道になっている小学生たちが「宿題も燃やそうか」などと不謹慎(ふきんしん)なことをしゃべりながら通っていくのを聞いて思わず笑ってしまいながらも、つくづくお正月行事の意味合いをどのくらい知っているのだろうかと考えてしまいました。
「とんど焼き」へ行ってきましたか。「とんど焼き」って何でしょう。
そもそもお正月はいつからいつまででしょうか。
毎年各家庭に幸せを持って来られる年神様(としがみさま)が、家におられる元日から1月15日(関西は15日、関東は7日だそうですが)のことで、しめ縄などのお正月飾りを飾っておく期間です。
この期間を「松の内(まつのうち)」と呼び、1月7日の「七草がゆ」、1月11日(あるいは15日)の「鏡開き(鏡もちを下ろして食べる日)」などの行事があります。(ちなみに1月15日は小正月(こしょうがつ)と言って、小豆(あずき)がゆを食べる日です。)
「松の内」が明けるとお正月も終わり、年神様をお迎えするために飾ったしめ縄などのお正月飾りを下ろし、神社などで焼いて年神様をお送りし、今年1年の災い(わざわい)や悪運(あくうん)を払い、幸福をお祈りします。神社だけでなくその地域の広場などで行われることもあります。(私の子供が小学生の時には、通っている小学校でありました)また、しめ縄だけでなく古くなったお札やお守りなども「とんど」で燃やしたり、1月2日に書いた書き初めも燃やしたりします。
それが「とんど焼き」です。(地域によっては「どんど焼き」とも言うようですが、このあたりでは「とんど」と呼んでいます)
1月は、これからの1年のことを考える良い機会です。
今からでも、1年の抱負・目標を立ててみるのはどうですか。まず自分ができていないこと、困っていることを具体的に書き出してみるとよいでしょう。自分の望みや課題、自分のやりたいことがはっきりします。
「とんど焼き」に行くことは、その年の1年を考えるいい機会になります。今まで経験のない人は来年ぜひ、しめ縄を持って行ってみてください。