ちょっとした話(続き)


ジェイ教育セミナー太子校 阪本

太子校で算数や理科を担当している阪本です(2回目のブログです)。
前回の「ちょっとした話」で、整腸剤として有名な「正露丸(最初の名前は「征露丸」)」が、実は「ロシアを征伐する丸薬」としてつくられたことなどを記しました。今回はその続きです。

「征露丸」がつくられたのは今から百年以上前ですが、当時は現地の(中国やロシアの)水があまりきれいではなかったことがわかっています。
今なら、この21世紀ならもう大丈夫、現地できれいな水を飲めば食あたりや水あたりの心配はない。みなさん、そう思っていませんか?

実は、現地できれいな水を飲んでも、おなかをこわす可能性があるのです。なぜでしょうか?
(教室で生徒さんに話しているときは、ここで少し考えてもらいますが、例によって、話を続けます)
「水の硬度」を知っていますか?簡単に言うと、水に含まれるマグネシウムやカルシウムの量を表したもので、これによって、水は「硬水」と「軟水」に大きく分けられます。

日本人が通常飲む水は「軟水」で、ヨーロッパの人が通常飲む水は「硬水」です。
この「軟水」は、「硬水」に比べてまろやかでさっぱりしており、日本人には飲みやすくなっています。

一方「硬水」は、血行を促進する効果はありますが、胃腸が弱い人はおなかを下しやすいという欠点もあります。普段「軟水」を多く飲む日本人にとって、「硬水」は取り扱いに注意するべき商品なのです。

みなさん、海外旅行するときには、現地の水が「硬水」か「軟水」かなど、よーく調べた方が良いですよ。

ちなみに、私の友人は海外旅行に行ったとき、「現地の水は決して飲まない」と心に決めていたそうですが、たまたま自動販売機で買ったコーラを飲んで、おなかをこわしてしまいました(いわゆる水あたりです)。

水を飲んでいないのに、水あたりをおこした原因は何だったのでしょうか?
それは…。そう、氷です。「氷までは気がつかなかった」と悔しそうにしていた友人は、その後海外旅行には必ず(日本の水を入れた)マイボトルを持参しています。勿論、自動販売機は決して使わないそうです。